マーク・ジョーダンはNY出身のシンガー・ソングライターで78年発表の隠れた名盤「Mannequin」発表後の翌年、79年に発表した2nd。
この作品がジェイ・グレイドン関連の中でも屈指の名盤に数えられる。
最近になって奇跡のリイシュー。
なんでも1stでプロデュースを務めたゲイリー・カッツに再びプロデュースを依頼した所、彼がスティーリー・ダンに掛かりっきりで(そりゃあ年間でスタジオを抑えるような録音オタク2人に関われば仕方ないだろう)手が回らなくなった為、ジェイ・グレイドンに役が回ってきたらしい。
最もジェイにしたって、同時期にマントラのプロデュースをしていたようで、そこへアレンジ面などでも助け船を出したのがジェイとリズム・ヘリテッジを組んでいたマイケル・オマーティアンという事になる。
Contents
トップ・リコメンド
トップ・リコメンドにはジェイ・グレイドン特有のパンチ・インを駆使して出来上がった一世一代のソロに耳を奪われる②I’m A Camera。
元々構築型ソロイストとして名を馳せるジェイだが、この曲でのソロは他の作品よりも群を抜いている。
マークのヴォーカルに後から絡むヴェネット・グラウド嬢のパンチが効いたヴォーカルなど、ソロ・楽曲・ヴォーカルと3拍子揃った名曲だ。
参加メンバー
またヴェネット嬢と共にマーシー・レヴィ(元エリック・クラプトン・バンド)や、ビル・チャンプリン、トム・ケリーそしてボビー・キンボールまで参加したBGVに官能的なソロを吹かせたら右に出る者はいないサックスのアーニー・ワッツ、リズム・ギタリストとしてアル・マッケイに肩を並べるレイ・パーカーJr.など、職人達による豪華共演。
聴きどころ
AOR史上に輝くギター・ワークを披露して”しまった”ジェイ・グレイドンばかりが、どうしても目立ってしまうが、それを抜きにしてもマークが書く曲の世界観とサウンドがガッチリ噛み合って都会指数は前作よりも格段にアップ。
ギターだけでない、トータルで見てもAOR名盤というに相応しい。
でもやっぱり気持ちいいギターサウンド、ソロについテンションが上がってしまう・・・。
93点
データ
1979年:アメリカ(Warner Bros. Records – BSK 3362)
プロデューサー:ジェイ・グレイドン
1. Generalities
2. I’m A Camera
3. Twilight
4. From Nowhere To This Town
5. Beautiful People
6. Lost In The Hurrah
7. Release Yourself
8. Tattooed Lady
9. Exile
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