HEAT / HEAT

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知名度こそ雲泥の差があるが、EW&Fを強く意識したサウンドでレベルの高い楽曲を並べるヒート。
サックス奏者、ブラス・アレンジャーとしても活躍したトム・サヴィアーノを中心とする3人組だ。

本作は80年発表の1stで、トムの他には後に奥方になるジーン・マリー・アーノルド(Vo)とジョー・パズーロ(Vo)というフロントに2人を立てて制作された。
バックにはL.A.で知り合ったデヴィッド・フォスター(K)ポール・ジャクソンJr.(G)の他、エド・グリーン、ハーヴィー・メイソン(Dr)スティーブ・ポーカロ(Syn)レニー・カストロ(Per) 等の名前も見える。

全体を通してアースの陰がチラつく程、影響を受けているのは確かだが、ファンキーなサウンド一辺倒でなく、自身のサックスを大々的にフィーチャーしたムードたっぷりのメロウな曲も多い。
その辺りの優れたバランス感がソウルファンのみならず、AORファンにもアピールする所なのだと思う。

ダンス、ディスコの定番スウェイ・ビートを配した①Just Like You、②It’ Up To Youで始まり、③This Love That We’ve Foundや⑥Whatever It Usで聴かせ、ファンクの定番コード展開の⑤Pickin’ And Choosin’、エディー・ワトキンスJr.のベースが唸る⑦Side Steppin’、ラストを飾るインスト・チューン⑧Billet Douxなど、文句無し、捨て曲無しの内容。

全米ヒット曲などは一切無いが、これだけの作品を聴かせて貰えれば、そんな事はどうでも良くなる事間違いない。

トムの話によると楽曲に関するスコアを全パート自分で書き上げていたと言うから、しっかりアレンジなども練られているのだろう。
他のバンドではあまり見られないツイン・ヴォーカルのスタイルが非常に効果的である。
残念ながら、この1stのみでバンドを脱退してしまうジョー・パズーロはその後セルジオ・メンデス一派に加わるという大出世を果たす。

バンドも続く2ndまでしか発表されなかったが、現役で続けていたら、アースに次ぐぐらいのビッグ・バンドになっていたかも知れない可能性を感じ取る事が出来るだろう。
何はともあれ、アース好きは必須アイテムである事を保証します。
94点
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