夏に聴きたいAOR。ハワイ関係ばかりか!という声もチラホラありそうなので、本筋に戻って王道AORへ。
このジャンルのファンからは、これまでなぜこの人が出ていないのか、という声が続出しそうになるぐらい名盤。
ボズ・スキャッグスの名盤「シルク・ディグリース」同様モシャ・ブラカによる印象的なジャケット。
偶然か意図的なのか、同じ76年発表。
Contents
聴きどころ
ネッド・ドヒニーと言えば一聴して分かるようにアコースティック・ギターをメインにしているSSWタイプのシンガー。
フォーク系シンガーのように渋いアルペジオで弾き語るわけでもなく、ジャカジャカとかき鳴らすわけでもない。
自身のゆったりとしたメロディーに合わせて心地良くストロークするタイプだ。
それだけではただのSSWだが、そこはエレピ、ストリングスを中心としたバックの楽器隊がうまくフォロー。
ネッド節を上手く包み込むようにプレイ。
カリフォルニアの優しい風を連想させるような音作りには好感が持てる。
それを最も良く現しているのは②If You Should Fallだろうか。
他にも流麗なエレピにグルーヴィーなリズムが絡む③Each Time You Pray、柔らかなホーンが印象的な⑥I’ve Got Your Number、ギターのシャープなカッティングが堪らない⑦On The Swingsiftなど、聴きどころ満載。
参加メンバー
参加メンバーの組み合わせも面白い。
デヴィッド・フォスターやヘイミッシュ・スチュアート(ex.AWB)がいるかと思えば、グレン・フライ、ドン・ヘンリー、J・D・サウザーにリンダ・ロンシュタットまで揃ったウエストコースト勢にタワー・オブ・パワーのホーンセクション。
82点
データ
1976年:アメリカ(Columbia – PC 34259)
プロデューサー:スティーヴ・クロッパー
1. Get It Up For Love
2. If You Should Fall
3. Each Time You Pray
4. When Love Hangs In The Balance
5. A Love Of Your Own
6. I’ve Got Your Number
7. On The Swingshift
8. Sing To Me
9. Valentine (I Was Wrong About You)
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