PAUL WILLIAMS / Someday Man

somedayman
ロジャー・ニコルスとのコンビで数々のグループに作品を提供することになるポール・ウィリアムスの1stアルバム。

俳優としても活動したポール・ウィリアムスが図角を表すのが、タイトル曲でもある①Someday Manをロジャー・ニコルスと共に制作し、モンキーズに提供した時からだ。
70年発表の本作ではタイトル曲として1曲目に配置し、プロデュースも相方となったロジャーによるもの。

それ以前は2人共別々で活動していたが(ロジャーはRoger Nichols & The Small Circle Of Friends)、お互いにグループが消滅したのをきっかけにA&Mのチャック・ケイ(S.C.O.Fでの作詞家、トニー・アッシャーも彼の仲介によって引き合わされた)の紹介によって知り合う。

ロジャーは出会って直ぐに数曲のデモをポールに聴かせて、それに付けた歌詞をポールが歌った瞬間にコンビを組もうと決めたそうだ。

情感たっぷりに歌うポールの歌い方はかなりクセがあるので好みが分かれるかもしれないが、ハマったら最後、繰り返し聴いても全く飽きない魅力がある。
相方ポールのソロ1作目という事もあり、ロジャーが書いた楽曲のクオリティーは相当なもので、
カーペンターズを始め、スリー・ドッグ・ナイト、モンキーズ等数々のヒット作を生みアルバム全体を通しての無駄がない。

参加メンバーはお馴染みダンヒル・リズム・セクション(ハル・ブレイン、ジョー・オズボーン、ラリー・ネクテル等)で抜かりがない。
贔屓目もあるかもしれないが、特にジョー・オズボーンのサウンド、プレイは歌伴を弾きたいベーシストは必聴の1枚である。

楽曲提供数が多いポール&ロジャーの中で全編に渡って2人の作品を多能出来るという意味でも本作の価値はある。
ソフト・ロックきっての名曲「The Drifter」が収録されているので出来ればボーナストラック入りを入手して頂きたい。
また、カーペンターズが好きな方は合わせて聴いて頂いたり、ライナーのクレジットをぜひご覧頂きたい。私達が知っているカーペンターズの名曲群に「Paul Williams&Roger Nichols」の名前を発見出来るだろう。

ポール自身2018年現在もアメリカ作曲家作詞家出版社協会の会長を務めている模様。

96点