RUSS TAFF / Walls of Glass

６０年代から活動いていたＣＣＭグループ、インペリアルズに在籍し素晴らしい喉を聴かせてくれたラス・タフ。
本作はインペリアルズから卒業後の８３年発表。

聴きどころ

力強くソウルフルに歌い上げるスタイルは知名度こそ低いが、ワールド・クラスのビル・チャンプリンなどと比べても決して遜色はない。
そのビルもＢＧＶで参加。
なるほど、ラス・タフの声同様、こういったサウンドに合いそうなのは容易に推測出来る。
タイトル曲②Walls Of Glassではシャッフルに挑戦。
という事は・・・ドラムはシャッフルを叩かせたら間違いなく世界一、ジェフ・ポーカロが参加。

切々と歌うバラード曲、⑤はWe Will StandはＣＣＭのチャートで１５週連続１位に輝いた事のある曲。
⑥にはマイケル・オマーティアンが７４年に発表した「White Horse」に収録されていたファンキー・チューンJeremiah。
ちょっとフュージョンも入っているこの曲の展開はチェックが必要だ。

ギターで参加しているのがスティーヴ・ルカサーではなく、マイケル・ランドゥという所にも注目。
ルークほどの器用さは感じないが、歌もののバッキングとしてハードなギターの絡め方が非常に巧い。

ラス自身の声もしっとりとしたバラードよりもL.A.系ロマンティック・ハードネス路線の方が合っている気がする。
歌唱力もあり、楽曲も良いのでＣＣＭ特有の雰囲気はあまり感じない。

７６点

データ

１９８３年：アメリカ(Myrrh ‎– 7-01-670661-3)
プロデューサー：ビル・シュネー

1. Tell Them
2. Walls Of Glass
3. I Want To Change
4. Pure In Heart
5. We Will Stand (You’re My Brother, You’re My Sister)
6. Jeremiah
7. Inside Look
8. Just Believe
9. Kathryn’s Song
10. Unto The Lamb