美味しそうなジャケットが目を引くビーズ・ニーズ2nd。
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サウンドについて
緩やかに進む本作は一般的知名度は皆無に等しいながらも、耳に優しい脱力系シティ・ソウルを展開。
このバンドを誰がテキサス出身だと想像が付くだろうか?
一切無理せずに終始一貫リラックスしたサウンドはボズ・スキャッグスやボビー・コールドウェルに代表されるブルー・アイド・ソウル系に通ずるものがある。
それにしても70年代に発表された、ほとんど自主制作盤のような本作でさえ、このようにCD化されてしまうとは、我が国日本におけるAORというジャンルの人気の高さに驚いてしまう。
同時にまだまだ、このようなバンドが埋もれているアメリカという国の大きさが改めて分かる。
全ての曲が平均点以上を越えており、これといった捨て曲や穴も見当たらない。
メンバー3人が3人ともヴォーカルをメインに取るスタイルだが、乱暴に言ってしまえば誰がヴォーカルを取っても、印象に大きな変化はない。
全員クセがあるわけでもなく、本当に心の底から音楽を楽しんでいるかのような歌いっぷりで、聴いているこちらも微笑ましく思ってしまうほどだ。
大体の曲にサックスを導入している所もお洒落さを醸し出す雰囲気に一役買っている。
便に詰め込まれた甘々のピュアサウンドにとろけそうになるが、しっかりと曲のフックもあるので、BGMにならずに済む。
CD化に際して彼等の1stアルバムの一部も収録。
衝撃ジャケで殿堂入りを果たしそうな勢いの”あの”プール上でグラサンをかけたヒゲもじゃの男、ジミー・スフィーリスがBGVで参加。
結構イイ仕事しています。
71点
データ
1979年:アメリカ(Derrick Records – DRC-1001)
プロデューサー:ラリー・ウォレス、マイケル・ポールソン、ザ・ビーズニーズ
1. Starry Eyes
2. Winnin’ & Losin’
3. All My Love
4. Slip Away
5. Smile
6. Rainy Night In Georgia
7. Wasted
8. You & I
9. I Can See The Child
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