THE NIGHT FLYER / Things We Love ②後半編

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Sagaworld Remaster CD Review
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新年最初の1枚は前回に引き続き、2023年12月にリリースされたTHE NIGHT FLYERのニュー・アルバム『Things We Love』についてサガワの観点から振り返ってみたいと思う。

Contents

アルバム収録曲

〜前回の続き〜

⑦悪魔のススメ

これぞ60’sポップスの極み。明るく疾走感のある”サンシャイン・ポップ”と言われるようなサウンドで再現してみた曲。

コードはメジャー7thを中心に用いて、美しい進行のクリシェを多用。

ベースも60’sドンズバのサウンドになるよう、J-Bassをカリカリのクリスピーなサウンドに仕上げてある。

それも通常のプロジェクトではあり得ないぐらいの極端なセッティングだが、それも全ては時代の音である特徴を反映させるため。

最終的には音楽は自由なのだから、カッコ良ければ全てヨシ!

 

⑧花嵐道中

リンダ・ロンシュタットやキャス・エリオットをイメージして出来た曲。

70年代の西海岸アメリカン・ポップスのようにピアノとアコギのストロークがバッキング中心だが、どちらもコードストロークに終始している。

ベースが縦横無尽にラインを動かすことになったおかげで目立って聴こえると思うが、(最初に意図したイメージとは異なるという意味で)これは致し方ないところ。

ちょうどラ・ベラのジェームス・ジェマーソン・シグネチャー弦をP-Bassに張ってプレイしたが、フレーズが動き回るのと弦自体の太さ、弾きづらさに苦戦した記憶がある。

アウトロは完全にノリ1発でアドリブ状態。

 

⑨アフターアナザー

ジョン・レノンが『Imagine』などで聴かせてくれたアップライト・ピアノのサウンドが頭から離れず、その音を中心にして出来た曲。

また、多くの楽曲でジョンがヴォーカルに多用しているディレイやアビー・ロード・スタジオで使用されていたダブル・トラッキング・エフェクトのプラグインなどを用いたブリティッシュ・サウンドに仕上げた。

ソロのジョン・レノンといえば、バックのベースはクラウス・フォアマン。

クラウス・フォアマンといえば、モータウン直系(スポンジによるミュート付き)のP-Bassを恐ろしいぐらいシンプルなフレージングで弾くベーシスト。

ソウル・ミュージック・スタイルのベースが大好物なサガワにとって同じセッティングでナイフラの楽曲を弾けるのは喜びであり、願ってもない機会というわけで、ここぞとばかりに指弾きでシンプルに低音を聴かせるプレイに終始している。

 

⑩ザ・ナイトフライヤーのテーマ

50年代や60年代のR&Bなどにあった聴衆とのかけ合い(コール&レスポンス)をテーマにしたロックン・ロール・チューン。

これを作った頃はとにかくジェリー・リー・ルイスばかり聴きまくった。

ピアノ椅子を蹴り上げ、気分は火の玉ロック。

ロックン・ロールには定型となるコード進行やベース・ラインがあるので、この曲も基本を押さえたものになっている。

P-bassをピック弾きしている。

 

⑪ファンファーレ

フレンチ・ポップスの影響から出来た曲。

と言ってもアイドルが歌う「イェイェ」を中心としたフレンチではなく、そのプロデューサーとして腕を振るったセルジュ・ゲンズブールからの影響。

自身が歌手、ソングライターとして活躍していたゲンズブールの書く曲にはクラシックからの影響(時にはストレートに引用)が垣間見れ、怪しさと美しさを併せ持つ曲が好きだった。

アメリカン・ポップス同様、60年代は総じてフラット・ワウンド弦のベース(それもサウンドから察するにJ-bassが多い)をピック弾きしているサウンドが流行っていたようで、この曲でもJ-Bassをクリスピー・サウンドにしてプレイしている。

 

⑫THINGS -prelude-

当初は「Things」に対して前奏的に付ける予定だった部分を拡大して1曲に仕上げた曲。

今作の中では唯一メンバーや他のプレイヤーによる参加が一切ない、サガワのみの制作で完結している。

オーケストラ・サウンドなので、生のエレクトリック・ベースは用いていない。

 

⑬THINGS

デモ・テープでもらった際には最初から最後まで同じコード進行だったものを、ほぼ全て変更、イントロなどを省いたり、サビで始まるなど構成自体も大幅に変更された。

カーペンターズのバラード曲で登場してくるジョー・オズボーンのプレイを参考にスライドを多用した色気のあるフレーズをプレイしてみた。

インタールードの部分はスライドとハンマリングの連続だが、ピッキングする場所にこだわったのは1つ特徴。

J-bassの硬いサウンドでジョーの特徴である「4弦を使用しない」フレージング、フィルもそのまま。

 

データ

2023年:日本

プロデューサー:ザ・ナイトフライヤー

1. Dear Lynn
2. SILY
3. ロスト・ワンダフル・ワールド
4. ジーザス!
5. 夜間飛行
6. あれから
7. 悪魔のススメ
8. 花嵐道中
9. アフターアナザー
10. ザ・ナイトフライヤーのテーマ
11. ファンファーレ
12. THINGS -prelude-
13. THINGS

モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!

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