TOTO / TOTO

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第1回でAIRPLAYからBOZ SCAGGSと来たら、お次はロック・バンドとしても有名なTOTO。

当時AIRPLAY/TOTOのようにAORの中でもRockに近いハードなギターが聴けるサウンドは”ロマンティック・ハードネス”とも呼ばれていたようだ。 ピアノがコード弾きを連打している所に歪んだギターが乗るスタイルで、今でもこれをやると80年代へタイムスリップさせてくれる。

TOTOの何がスゴイかって、元々メンバーのハイ・スクール時代からのバンドが母体になっているものの、ボズ・スキャッグスでのプレイで一躍有名になったように、セッション・マンとしても一人一人が活躍出来る腕を持っていた事である。

演奏が上手くて曲が良い。
そして売れる。
最強ではないだろうか。
80年代のロック界ではキャッチーなメロディーに歪んだギターを乗せてくるスタイル・・・途中歪曲され=売れ線狙いの軟弱なロック、所謂「産業ロック」と揶揄された。

そんな産業ロックに入れられてしまいがちなTOTOではあるが、この1stアルバムは特にAORのアルバムとして評価出来る内容である。
理由はR&Bをリズムをベースにしながらもロックのフィールを漂わせているからだ。
リズム隊のデヴィッド・ハンゲイト(B)とジェフ・ポーカロ(Dr)のファンキーさ、ソウルフルにハイ・トーンで歌うボビー・キンボール(Vo)、ロック・フィールに重要な位置を占めるスティーブ・ルカサー(G)。
整理されたキーボード隊の一人、スティーブ・ポーカロ(Syn) 。
当時、曲作りにおいてイニシアティブを取っていた、もう一人の鍵盤、デヴィッド・ペイチ(K) 。

彼等6人が全米5位を獲得したデビュー・シングル⑨Hold The Line、②I’ll Supply The Loveのようなロック・チューンから数々のブラック系・ミュージシャンにカバーされた③Georgy Porgyまで実に器用にこなしている。
個人的には、それらシングルになっていない楽曲もかなりオススメ。
聴いて今なお飽きさせない作品。
単なるロック・バンドとは一味も二味も違う事を痛感させられる。
98点