私を形成する10枚 〜Pops編〜

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真打。ロックからポップスに目覚めてから漁るように聴きまくり「本当に自分が(音楽で)やりたいのはこれだ!」と思った珠玉のグッド・ミュージック達10枚。

嗚呼、10枚なんて少な過ぎる。なぜ10枚と決めてしまったのか・・・。
好きな盤を語り尽くせと言われたら延々と書き綴りそうなので文字通り衝撃を受けた10枚。

Contents

THE RONETTES

『Presenting The Fabulous Ronettes Featuring Veronica』  1964

本作の主役ザ・ロネッツはもちろんだが、プロデュース、音作りという点で強烈な印象だったのがフィル・スペクター。
音の魔術師と渾名される奇人の代名詞は「ウォール・オブ・サウンド」と呼ばれる音の構築方法。

世界中のミュージシャンばかりでなく、数々のレコーディング・エンジニアにも影響を与えた。

1パートに複数人のミュージシャンを起用することから現在では再現することが段々と難しくなる一方で、一度耳にすると「それまでに聴いたことのないサウンド」に驚かされることだろう。

少なくとも私にとっては厚みがあるのに奥行きがあるサウンドに心を奪われてしまった。

たまに楽器を演奏するもののフィル・スペクター自身は純粋なミュージシャンではないが、彼がプロデュースして最も気に入っているこの作品を挙げたい。

DUSTY SPRINGFIELD

『Where Am I Going』 1967

ハスキー・ヴォイスのソウルフル姐さん、ダスティ・スプリングフィールドのアルバムの中では最も好きな1枚。

それまでマリーナ・ショウやアリサ・フランクリン、チャカ・カーンのように好きなソウル・シンガーは黒人の方が多かったが、白人のそれも女性シンガーでソウルを感じて印象的だったのが、このダスティ・スプリングフィールドである。

ガールポップ、モッズ、スウィンギン・ロンドン、フリー・ソウル・・・・色々なジャンルに入れられる本作だがトータルで言えるのは、やっぱり「ポップ」なのである。

音質がイマイチだが、それを補って余りある内容にしているのは紛れもなくダスティの歌唱力である。

Sylvie Vartan

『Sylvie Vartan』 1968

美しいだけでなく歌も巧いアイドル・・・・日本で言えば中森明菜さんのような存在が私にとってのシルヴィ・ヴァルタン。
ただ美しいだけじゃない。お飾りのようなアイドル=お人形にはならずに自身のアイデンティティを確立してルーツとなる音楽を探求しながら自己表現していったのがシルヴィ・ヴァルタンだと思う。

ポップスだけでなくソウル、ジャズ、ロックからバラード、ダンスまで幅広くその時々で新しい事に挑戦していったエンターテイナーとしての側面も持ち合わせていて、この顔立ちから想像がつかない声とパンチ力には本当に驚かされた。

SIMON & GARFUNKEL

『Bridge Over Troubled Water』 1969

物心ついてから「音楽」や「洋楽」というものを意識し始めた時にビートルズやカーペンターズと並んで家に帰るとかかっていたグループ。

それ故身体中に刷り込まれているといってもいいぐらい印象深いのがサイモン&ガーファンクル。

中でもアルバムタイトル曲「Bridge Over Troubled Water」の大掛かりなアレンジといい、聴こえるか聴こえないかぐらい、やたらと小さいイントロ、ヴァース部分からラストはオーケストラに合わせ高々と鳴るシンバルなどダイナミクス(この場合は音量の大小と捉えてください)の幅は、まるでクラシックのようで強烈に響いた。

曲は美しく、アーティーの切ない歌声・・・。泣ける。

音のことについて少し触れるとジョー・オズボーン先生のベースは2本重なっていたり、ハル・ブレインが叩くドラムのスネアにリヴァーブがタップリ、キックにはディレイとまるで風呂場のようなエコー感は私にとって新しいインプットをもたらしてくれた1曲。
バラードなのに”攻めた音作り”はジャンルが細分化されているのに似たり寄ったりのサウンドが横行する今の時代からすると、却って新鮮に思える。

それだけ実験的であったり、自由な発想で作られている点から、私がこの時代を気に入っている所以である。

SERGE GAINSBOURG & JANE BIRKIN

『Jane Birkin Serge Gainsbourg』 1969

こ汚いのにお洒落でカッコイイ、悪趣味なオヤジ。セルジュ・ゲンスブールという男はいつでもジタンのタバコを片手に酒、女と「ロック」を地でいくような危険な香りがする。

その裏にはコンプレックスを抱え、時には暴言、奇行と言われるような行動、詞に込めた皮肉、言葉遊びは自身の脆さを隠すような弱さが所々で垣間見れる点など、とても人間くさい。

そんなセルジュは私にとってもカリスマである。

そのセルジュが後の奥方となる美女、ジェーン・バーキンとの連名でリリースしたアルバム。

フレンチ・ポップというと、ちょっと緩い感じのアイドル的な女の子が調子っ外れ(に聴こえる)な歌声で歌っている所謂ロリータ的なイメージだが、このアルバムはそれともまた異なる。

ジェーンの歌声はウィスパーだし、決して巧いものではないが顔が美しいから許す。いやホント、美しいは正義です。

ボソボソと囁いて歌になっていないようなセルジュの声とジェーンのウィスパー・ヴォイスが絡むのは18禁であるが、バックのサウンドがしっかり60’Sしている、そのアンバランスさがたまらなくカッコイイのである。

CARPENTERS

『A Song For You』  1972

日本でも学生時代に耳にする機会が多いからか、文字通り老若男女が知っているカーペンターズ。

良い歌、良い曲、良い声、良い演奏をご所望の方ならどれを聴いても良い。

子供騙しのバブルガム・ポップだと思われている方、軟弱なシュガーソングばかりだと思われている方、今一度しっかりじっくりと聴いてみてほしい。

そして数多くのヒット曲の多くがカバーという点(もちろんオリジナルにも名曲はたくさんある!!)。それだけ彼等のオリジナルと錯覚するぐらい馴染んでいる、アレンジされている点に気付いた時上記のような評価は一気に覆るはずだ。

NEIL SEDAKA

『Solitaire』 1972

本当はソフト・ロック編に入れたいのだが、あちらはあちらで鮨詰め状態なので、このポップ編に。

もっとも、一般的にはニール・セダカといえば「おお!キャロル」「悲しき慕情」などオールディーズ歌手として認知されているので、ここに入っても何の違和感もないはずだが注目したいのは70年代に入ってからのアルバムである。

カーペンターズのカバーでお馴染みのアルバム・タイトル曲が収録されているので本作を選んだが、どの作品もレベルが高いので試しにでも聴いてみてほしい。

一聴すると女性と間違えるような中性的で独特な声質の持ち主だが、その甘いメロディと卓越したピアノの腕前を武器にシンプルな編成のバンド形態で楽しめる。

この匙加減が絶妙なのだ。

ART GARFUNKEL

『Angel Clare』 1973

サイモン&ガーファンクルの存在があまりにも大きいので、ソロ作品となると小粒な印象になるのかも知れない。

だが、本作を聴けば充実した内容にきっと満足出来ると思う。

男性版カーペンターズのように例え甘かろうが出てくるサウンドは王道ポップスの本流。

1曲目「Traveling Boy」から泣かせてくれる。

バラードでも何でもリード・トラックを頭に持ってくるという手法はいかにもアメリカ的だ。

豪華過ぎる作家陣を起用し、厳選された楽曲のみで構成される作品はトップ・ミュージシャンのみに許された主人公のためだけの1枚。

ELTON JOHN

『Goodbye Yellow Brick Road』 1973

ピアノを中心としたポップ・ミュージックなら基準となっているのがエルトン・ジョン。

「Your Song」のようにストリングスを用いた美しいバラードから元気の良いロックン・ロールまで書けて、どれもがキャッチーなメロディというのが凄い。

この人の場合は自分の鍵盤を前面に出さず、ロック的に歪んだギターをフィーチャーしている楽曲も多い。

そういう意味では、その曲に最も必要なプロダクションというのを選択しているのではないだろうか。

反対に何をフィーチャーしても骨格がしっかりしているから、自分の色を失わない曲が書けるのだろう。

余談だが子飼いのキキ・ディーの歌唱力もパンチがあって素晴らしい。

BILLY JOEL

『The Stranger』 1977

音楽を聴き始めてからポップスなるものを意識した時に、私にとっての典型的なポップ・ミュージシャンがエルトン・ジョンとビリー・ジョエルだった。

どちらもピアノ弾き語りのシンガー・ソングライターだが、中でもこの作品はお洒落な雰囲気が抜群で、この辺りはAORと相通づるものがあって気に入った作品だった。
もちろん「The Stranger」も良いが揺れるエレクトリック・ピアノ(ローズ・ピアノ)とサックスの絡みが堪らない「Just the Way You Are」が好きだった。

10CCを思いっきり意識したコーラス・ワーク(彼等の「I’m Not In Love」を聴いてみてほしい!!)も美しく、夜に聴きたくなる。

 

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