私を形成する10枚 〜AOR編〜

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私の音楽人生において影響を受けたジャンルを掘り下げていくと、かなりの割合を占めるジャンルがAOR。

ハードロック、ヘヴィメタルからプログレ、パンクを経てソウル、ファンクと歩んできて辿り着いた自分にとっては究極のジャンル。

常日頃から「AOR」と語っているが、一体どんなジャンルかご覧いただきたい。

「大人向けの〜」とか「都会的な〜、お洒落な〜」などといった言葉出てくるが、それは曲が凝っているせい。

一般的なロックには使われないコード(複雑な響きがするジャズ的なコード)を使用している点が大きい。例えて言うなら標準の12色しかない絵の具をいきなり36色、48色使って仕上げるようなものだ。それだけ微妙で繊細な表現が可能ということである。

主役となる歌い手も声を張らずにソフトな声質の方が多く、曲に混ざった時の雰囲気が非常に心地よいのが特徴。

この肩に力が抜けた「心地よさ」が聴いていて全く飽きない要素、その割にはバックが非常に凝っているため、シンプルなのに意外と難しい、高度なことをサラリとやっている所も特徴的である。

BOZ SCAGGS

『SILK DEGREES』 1976

AORを語る時にエアプレイか、このボズ・スキャッグスかで迷ってしまう。

それぐらい王道中の王道をいくアルバムで、ボズのキャラクターとバックを務める結成直前のTOTO勢と大人を感じさせるアルバムジャケット。

これほど完成された作品はなかなか出会えない。

まだこの時30代と若いボズだが、既にこの頃からダンディー。

聴けば「普通のロックとは違う」ということが直ぐに感じるはずだ。

JAYE P. MORGAN

『JAYE P. MORGAN』 1977

女性AORアルバムでは一番聴いた作品。

理由は様々で、バックのメンバー今では考えられないぐらい豪華なのだが、各プレイヤーの曲に対するアプローチが抜群に良い。お馴染みのTOTOとエアプレイが中心。

これだけ大人数が参加しているにも関わらず、それをまとめたデヴィッド・フォスターは初プロデュース作ということらしいが、曲のアレンジ手腕にも注目。

と言うのも、本作ではアヴェレイジ・ホワイト・バンドやスティーヴィー・ワンダー、チャールズ・ステップニーの作品などを取り上げているのだが、ジェイPモーガンのオリジナルかと思うほど馴染んでいる。

アナログ・シンセを多用したミドル・テンポの曲が多く聴きやすい。

女性AORで印象に残る1枚。

AIRPLAY

『AIRPLAY』 1980

AORの教科書。今や超大御所デヴィッド・フォスターとジェイ・グレイドンという2人が組んだ(本来は3人だが)スーパー・グループ。

名前だけじゃなく内容も充実。

これ1枚で終わってしまっていることが残念でならない。

何から聴いたらわからない方は、まずは本作から聴いてみていただきたい。

STEELY DAN

『aja』 1977

スティーリー・ダンというバンドは一口にロックともポップスとも言い表せない、そんな懐の深さを持っている。

そういった意味では「AOR」というジャンルですら彼等には収めるのが難しいのかも知れない。

やっている事はブルースをベースにしながらもドナルド・フェイゲン、ウォルター・ベッカーという2人の要素が絡んで来ると様々なジャンルが高い次元で融合され苦味を帯びた何とも言えないスティーリー・ダンの世界が構築されるのだ。

そんな彼等に影響を受けたミュージシャンは多く、フォロワーと呼ばれるようなバンドは現在でもいる。

ある意味一般受け以上に玄人受けするバンドだが、決してマニアックに偏ってはいないことも本作を聴けば分かるはず。

NITE FLYTE

『NITE FLYTE』 1979

個人的にこの中で最もよく聴いた1枚。

知名度の割に内容がぶっ飛んでいて「捨て曲がない」というぐらいかぶり付いて聴いた記憶がある。

ギターのカッティングとファンキーなリズム、ブラック・ミュージックなのに爽やか。

サックスの使い方も非常に巧い。

本作を聴いて以降、ブラック・ミュージック系AORの基準となった。

ソウルやファンクのようにコテコテのブラック・ミュージックが苦手、または聴いたことがないけど興味がある、という方の入門にはうってつけ。

ADRIAN GURVITZ

『Sweet Vendetta』 1979

ゴリゴリのロックをやっていたエイドリアン・ガーヴィッツが時代に合わせボズ・スキャッグス路線を狙った?と思われる作品。

私の印象ではボズよりも、もっとディスコ色が強く、本人がプレイするギターはロック上がりらしく手数が多いが、ジョージ・ベンソンのように歌っていてギタリストが聴いても参考になるのではないだろうか。

バックがTOTO中心なのだが、ロック色を脇へ置いてといてでもディスコ路線に行ったのは本作を聴くと私は正解だと思う。

やはり捨て曲が見当たらないアルバム。

PETER ALLEN

『Bi-Coastal』 1980

アメリカン・ポップスの父、バート・バカラックの奥方だった作詞家兼シンガーのキャロル・ベイヤー・セイガーとも親交のある作曲家ピーター・アレンの最高傑作。

ディスコあり、バラードあり、ミドルありとヴァラエティに富んでいるが、この人のキャッチーなメロディ・センスは注目。

加えて色気を振りまき謎のダンスをしながら、ある時は腹筋をしながら、大汗かいて歌っても常に笑顔というその筋の方にはたまらない、人を楽しませるエンターテイメント性たっぷりのライヴはぜひチェックしていただきたい。

同じくAORのシンガー、クリストファー・クロスの大ヒット曲「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」こと「Arthur’s Theme (Best That You Can Do)」も彼とピーター・アレン、バカラック、セイガーとの共作である。

AVERAGE WHITE BAND

『Shine』 1980

スコットランドの黒人に憧れるファンク・バンドがデヴィッド・フォスターを迎えて、一気にお洒落度を増した作品。

アース・ウィンド&ファイアーが歌ってエアプレイのアルバムにもセルフ・カバーで収められている大ヒット曲「After The Love Is Gone」と対を成す「For You, For Love」や人力ディスコの名曲「Let´s Go ´Round Again」チャカ・カーンが歌ったネッド・ドヒニーの「Whatcha’ Gonna Do For Me」など聴きどころが多い。

ヘイミッシュ・スチュワートとアラン・ゴーリーという中心人物の2人がヴォーカルとギター、ベースを入れ替わり違ったサウンドを聴かせてくれるが、それをフォスターが上手く料理している。

KERRY WILLARD

『Willing Heart』 1981

癒し系AORとして強烈な印象を残したのが、このケリー・ウィラード。
ジャンルで言えばCCMというクリスチャン・ミュージックなのだが、この頃のサウンドはかなりポップ寄りにクロスオーヴァーしている作品が多く、それ故AORと密接な関係にある。

サウンドが似ているのはバック・ミュージシャンが共通している点。

そこにケリー・ウィラードの透明感のある透き通る声が乗ってくるのは睡眠薬として最適。

この声を聴いて直ぐに「AOR界のカレン・カーペンターだ」と思っているぐらいの癒し系。

知名度はやや低いかもしれないが、冗談でもなんでもなく私の中ではカレンと双璧。

LEON WARE

『Leon Ware』 1982

ナイトフライトからギターを抜いた分ヴォーカルをよりフィーチャーし、さらに大人っぽく仕上げた1枚。

リオン・ウェアは、あのマーヴィン・ゲイのプロデュース(I WANT YOU)などで活躍した作曲家である。

この両者、声の質感が似ていると思う。

マーヴィンもそうだが、リオン・ウェアの歌い方や声は、まるで吐息のように甘く、囁くような声は非常に色気を感じるのだ。

歌声からエロさを感じるぐらい雰囲気がとても良い。

真昼間の晴れた日というより、圧倒的に都会の夜が似合う作品。

モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!

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