音楽とは不思議なもので喜怒哀楽の感情や場所、季節を感じさせるサウンドというものがある。
日本のJ-Popシーンでは昔からなぜか季節のサウンド・・・特に「夏」をイメージさせるミュージシャンが多い。
TUBEやサザン・オールスターズ、80年代ならば山下達郎、角松敏生といったミュージシャンが時には本人の意思とは反して夏を連想させることから、その時期にヘヴィローテーションされたりする。
本日の1枚はそんな中でも山下達郎プロデュース作による村田和人による2ndアルバム。
爽やかなコーラス・ワークから一聴して達郎氏参加ということはすぐに窺い知れるが、バックのミュージシャンも達郎バンドの伊藤広規(B)、青山純(Dr)といったメンバー。
その他、センチメンタル・シティ・ロマンスの告井延隆、そして竹内まりやも参加しているところは大きなトピック。
村田氏のスタイルはパワフルに熱く歌い上げつつも、クドさがなく突き抜けるようで気持ち良く曲調にマッチしている。
①一本の音楽のようにアコースティック・ギターのストロークが中心になる曲や③台風ドライブでは歪んだギター中心のロックン・ロールな曲あり、⑦やさしさにGood-byeでは12弦ギターが登場し、歌詞の通りアコギを爪弾く⑧幻影など、70年代のウエストコースト・サウンドそのものといった乾いたサウンドが特徴的。
個性が強いゆえ、随所に「山下達郎プロデュース色」をかなり感じるが、そのまま達郎作品と言っても違和感がない④So Long, Mrs.などは特に聴きもの。
ヴァラエティ豊かな楽曲が並ぶが、とっ散らかった印象になっていない所は、まとまりがあってアルバム・クオリティが高水準の証。
暑い日のドライブ・ミュージックにも最適な1枚である。
その後も2000年代に入って「ずーーっと、夏。」「ずーーっとずっと、夏。」「ずーーっとずっと、ずっと夏。」など夏シリーズをリリース。
残念ながら2016年に逝去され新作を聴く事は出来ないが、この人のイメージはどこまでも「夏」そのもの、それも晴れた日の昼間だ。
データ
1983年:日本(Moon Records (5) – AMCM-5008)
プロデューサー:山下達郎
1. 一本の音楽
2. Summer Dream
3. 台風ドライブ
4. So Long, Mrs.
5. Catching The Sun
6. Travelin’ Band
7. やさしさにGood-bye
8. 幻影
9. Love Has Just Begun
10. ニコニコ・ワイン
モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!
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