DENIECE WILLIAMS / WHEN LOVE COMES CALLING

WHEN LOVE
そろそろ・・・「AORにはヒゲ面でムサイ男性ヴォーカリストしかいないのかいっ!?」という声も聞こえてきそうなので女性Voをフィーチャーしたアルバムを。

本作の主役であるデニース・ウィリアムスは元々スティーヴィー・ワンダーの後ろで歌っていた人物で、デビュー作はEW&Fの総帥、モーリス・ホワイトのプロデュースによるものだ。(79年発表の3rd)

このデニース、ソウル畑を主戦場としながらも声自体は暑苦しいものではなく、キメ細かいビブラートを多用しながらハイトーンで歌い上げるという不思議なスタイルの持ち主だ。

お馴染みデヴィッド・フォスターがプロデュースした曲と、元EW&Fの名ギタリスト、アル・マッケイと双璧のカッティング・ギタリスト、レイ・パーカーJr.によるプロデュース曲に分かれる。
(レイ・パーカーJr.は自身のバンド、レイディオや映画ゴーストバスターズ主題歌を手掛けた事でで有名)

2人のプロデュースが結果的に功を奏し、ソウル、ダンス系からバラードまでバランスの取れた作品になった。
ハッピー・ソウルな①I Found Loveやベースがマイク・ポーカロとは意外なゴリゴリのディスコ・チューン④I’ve Got The Next Dance、TOTOを彷彿させる3連アルバムタイトル曲⑥When Love Comes Calling、美しいバラードの⑦God Knowsと佳曲揃い。
トップ・レコメンドはラストに収録された⑩Why Can’t We Fall In Love?で、満を持して登場するモーリスの声が実にクール。
そのまんまアースでプレイされてもなんら不思議ではないソフィスティケイトされた雰囲気は迫力満点で、まさにシメに相応しい。

参加メンバーはデヴィッド・フォスターが絡んでいるだけあって、実に豪華。
スティーブ・ルカサー、マイク・ポーカロ、ジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ハンゲイト、グレッグ・フィリンゲインズの新旧TOTO勢、その他にはビル・チャンプリン、エド・グリーン、パウリーニョ・ダ・コスタなど馴染み深い顔触れだ。
94点