AORの盤を漁る時に大抵はどなたかのレビュー内容と共にジャケットを記憶しているのだが、ちょっと不気味なデザインのジャケットに敬遠していた。
ある日、試しに聴いてみたら予想を覆すソフトでメロウな内容にビックリ。
即買いした1枚。
このドクター・フックは前身のバンド、ドクター・フック&メディスン・ショウとして1968年にアメリカのニュージャージで結成され1975年よりドクター・フックに改名。
メンバー7人の大所帯グループで、本作は改名後の5作目にあたる。
元々はカントリー・ロックバンドであったたが、前作にあたる78年作『Pleasure & Pain』よりメロウな路線へシフトチェンジ。
時代はサタデー・ナイトフィーバーで世界的大ブレイクを果たし、ディスコ・ブームに火を点けたザ・ビージーズの成功から路線変更をするグループが続々と出現。
このドクター・フックもそうした流れから、本作のような作品を生み出したのは自然な流れだったかもしれない。
バンドの中心メンバーであるレイ・ソウヤーのテンガロン・ハットに眼帯姿でインパクトがあるが、コスプレではなく事故で右目を失ってしまい、海賊フック船長に似ていることからドクター・フックを名乗るようになったという。
Contents
トップ・リコメンド
さて肝心の中身だが全米12位を記録した①Better Love Next Timeを聴けば本作の全体像が見えてくる。
ソフト&メロウ路線へのシフト・チェンジは決して間違いではなく、アルバム全体が良質な楽曲で構成されている予感大。
トップ・リコメンドはシングル曲として全米5位のヒットを放った③Sexy Eyesが抜きん出ているが、その他の曲も捨て難い。
⑤Years From Now、⑥I Don’t Feel Much Like Smilin’をはじめラストのHelp Me Mamaまで時節ロックなギター・サウンドも登場するが、あくまでも楽曲の一部として馴染ませてあるため、クドさがなくアルバムとしてミドル・テンポでリラックスして聴ける楽曲が並ぶ。
バックグラウンド・ヴォーカルに登場する女性コーラス隊も効いている。
87点
データ
1979年:アメリカ(Capitol Records – SOO-12023)
プロデューサー:ロン・ハフキン
1. Better Love Next Time
2. In Over My Head
3. Sexy Eyes
4. Oh! Jesse
5. Years From Now
6. I Don’t Feel Much Like Smilin’
7. What Do You Want?
8. Love Monster
9. Mountain Mary
10. Help Me Mama
モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!
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