彫りの深い顔立ちにむさ苦しい髭、アコースティック・ギター片手にワークシャツをインしてブーツを履いている姿はアメリカの良心。
AOR界では名の通っているポール・デイヴィスを思い出させてくれるが、調べてみたらプロデューサーが同じという・・・これはまた偶然の一致か。
しかしながらサウンドの方は土臭いアーシーなサウンドとは無縁で洒落たAORサウンドを聴かせてくれる。
歌声こそ想像したカントリーが似合いそうなイメージに違わない(実際に彼が紹介される時はカントリーのシンガー・ソングライターという括りである)が、バックがピアノ、アコギ主体で実にオーガニック。
アルバムでは唯一となるのが80年に発表した本作だ。
Contents
トップ・リコメンド
かつての恋人に対して切ない男の心情を歌ったデビュー曲①Why Not MeはACチャートの1位を獲得し、全体のビルボードのチャートでも18位を記録するなどヒット。
他にも日本人が好きなそうな泣きのメロディーが美しいバラード⑤Can’t Keep From Crying、ソウルフルに歌う⑦A Bigger Fool、⑩It’s Over、サビで歌い上げる⑨Still Feel The Same Wayなど注目すべき点は多い。
アップの曲で歪んだギターが入っていても決して暑苦しさを感じないのは好印象であり、AORと一般的なロックの明確な違いであることは記しておきたい。
苦味がありながらも鍵盤が活躍するサウンドは、よく言われるビル・ラバウンティ、バリー・マンに似ていてファンの方ならば、こちらもきっと気に入るはず。
全体的にエレピやシンセが効果的に使われているので非常に効いている印象だが、そこはフュージョン・バンドのヴェテラン、イエロー・ジャケッツのラッセル・フェランテ(K)が参加し職人的なプレイを披露しているおかげだろう。
全体的なクオリティは悪くないので2枚目以降の作品も聴いてみたかった。
86点
データ
1980年:アメリカ(Scotti Bros. Records – SB 7109)
プロデューサー:ジェームス・ストラウド
1. Why Not Me
2. Take A Flight Tonight
3. Let Me Love You
4. Laugh It Off
5. Can’t Keep From Crying
6. Can I Get A Wish
7. A Bigger Fool
8. Love Isn’t Easy
9. Still Feel The Same Way
10. It’s Over
11. Father
モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!
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