RITA COOLIDGE / ANYTIME…ANYWHERE

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AOR(Pre)
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アメリカン・ロック・シーンにおいて、あのエリック・クラプトンやデイヴ・メイソンも虜にしたスワンプ・ロック。

ゴスペルやブルース、R&Bなどをベースにアメリカ南部の土臭い雰囲気を纏ったサウンドが特徴で、男性シンガーは低音ヴォイスで吐き捨てるように歌うような如何にも男臭いシンガーも多い。

この辺りはソウル・ミュージックと共通するところで、北部のモータウンに対して南部のスタックスというような対照的な構図に近い。

代表的なグループはザ・バンド、クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)、オールマン・ブラザーズ・バンド、リトル・フィート等。

スワンプ・ロックのまとめ役、中心的人物がレオン・ラッセルであり、デラニー&ボニーである。

デラニー&ボニーの初期ツアーではエリック・クラプトン、カール・レイドル、ボビー・ウィットロック、ジム・ゴードン等(後のデレク&ドミノスのメンバー)に加えデイヴ・メイソン、ボビー・キーズと共に参加したのが今回のリタ・クーリッジである。

ネイティヴ・アメリカン、チェロキーの血を引くエキゾチックな顔立ちとロングヘアーが特徴だが、歌声は意外にもクセがなく、とても聴きやすい。
デビューは1971年でブッカー・T・ジョーンズがプロデュース。

ブッカー・Tといえば名門スタックス・レーベルのハウス・バンド、ブッカー・T&ザ・MG’sの中心人物。

北のモータウン、南のスタックス____サザン・ソウルの最重要人物の一人と言ってもいい。

また、ブッカー・Tはリタの姉、プリシラ・クーリッジと当時は夫婦であり、プロデュース作もある。

その関係でブッカー・T&ザ・MG’sのベーシスト、ドナルド・”ダック”・ダンの参加をはじめ、多数のミュージシャンをクレジットで確認できる。

出身からゴスペル+ブルースの所謂スワンプ・ロック然とした作品に仕上がっており、本作とは違ったリタ本人の歌声をさらに前面に出したサウンド。

 

さて、肝心の本作はアメリカで1年以上もチャートインしていたというのだから、いかにリスナーに愛されていたかが窺い知れよう。

サウンドは初期作品よりも洗練されており、まるで田舎から上京して都会に染まり容姿が垢抜けるのと似ていて、今作でも若干の土臭さは残っているものの、AORと呼んでも差し支えない印象。

Contents

トップ・リコメンド

特にシングルを切った①(Your Love Has Lifted Me) Higher And Higheとボズ・スキャッグスの名曲③We’re All Aloneは白眉。

ちなみに次作『Love Me Again』では同じくボズの「Slow Dancer」を取り上げており、こちらも良い出来だ。

もう1曲、トップ20入りしている②The Way You Do The Things You Doやビー・ジーズ⑥Words、サム・クック⑦Good Timesにも注目。

 

本作をリリースした頃には既にキャリアが長いだけあって様々な曲調を歌いこなし、聴いていて安定感もあることから歌の上手さが際立つ。

私がベーシストだからというわけでなく、全体的にゴツゴツとして特徴的なベースの音が聴こえて来ると思ったら、リー・スクラーの仕業。
どうりでバキバキなサウンドなわけだ。

ブッカー・Tが鍵盤を弾き、ディーン・パークス(G)、マイク・ベアード(Dr)など職人が脇を固めている。

アップ・テンポもいいがラストを飾るニール・セダカの⑩The Hungry Yearsのようにしっとりとしたミドル、バラードに魅力があるように思える。

 

86点

 

データ

1977年:アメリカ(A&M Records – SP-4616)

プロデューサー:デヴィッド・アンデルリ

1.(Your Love Has Lifted Me) Higher And Higher
2.The Way You Do The Things You Do
3.We’re All Alone
4.I Feel The Burden (Being Lifted Off My Shoulders)
5.I Don’t Want To Talk About It
6.Words
7.Good Times
8.Who’s To Bless And Who’s To Blame
9.Southern Lady
10.The Hungry Years

モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!

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