インパクトある真っ赤なジャケットが特徴のゲイリー・オーガン1977年作。
最初見た時に左側が帯で隠れていることもあり赤色だけが目に入ったので、自身の顔がデザインされているとも気づかず、、、、「アーティスティックなデザインのジャケットで音も好みかも知れない、でも外れたら嫌だな」なんて買うか買うまいか悩みつつ、取り敢えず入手して帯を外したらアラ不思議。
なんて事はない、ジャケットデザインは単に顔のドアップだったという・・・
白黒ならぬ赤黒で飛ばしているとはいえ、顔はイケメンそうだし意外にも若そうである。
という事は若々しく軟弱な如何にもAOR然とした歌声&サウンドを期待して良いのか?と思いつつ恐る恐るプレイ。
これがまた王道AOR路線ではないものの、なかなか洒落たサウンドを聴かせてくれ、少なくともハズレではなかったようだ。
ゲイリー・オーガンはレオン・ラッセルと親交のあるシンガー・ソングライターで、ドラマーとして参加。
楽器だけでなくプロデュースにも名を連ねるなど、深い関わりを持つ。
そういった関係もあり、本作ではレオン・ラッセルがピアノやオルガンなどプレイヤー兼プロデューサーとして参加。
Contents
サウンドについて
フェイザーをかけて休符を弾くファンキーなリズムのエレピバッキングにサックスをフィーチャーしたスタイルが得意のようで②The Road、⑧Everybody Wants Your Loveは印象的。
特にEverybody Wants Your Loveはサビ部分でレオンの奥様マリー・ラッセルの歌声がよく効いているので楽曲のブラッシュアップに一役買っている。
アコピにエレピを絡ませ、アコギをバックに美声を聴かせる⑤Nothing’s Right When Love’s Gone Wrongなどはシンガー・ソングライターらしい造り。
ゲイリー・オーガン自身はヴォーカルだけでなく、ギター、ベース、キーボード、ドラム、パーカッションまでプレイする真のマルチ・プレイヤー。
楽器だけでなく楽曲もメロディメイカーとして、コンポーザーとしての才能を発揮し、一般水準以上のクオリティを誇る。
知名度こそあまり高くないが、充分AORファンにアピールする1枚である。
83点
データ
1977年:アメリカ(Paradise Records PA 3078)
プロデューサー:ゲイリー・オーガン、レオン・ラッセル、グレッグ・ブランソン
1.Make Me Sing
2.The Road
3.Wonderland (Take Me Away)
4.Sold On You
5.Nothing’s Right When Love’s Gone Wrong
6.Foolish Love
7.Over And Over
8.Everybody Wants Your Love
9.Once More For Me
10.The Road Of Saints
モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!
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