LARSEN FEITEN BAND/LARSEN FEITEN BAND

「ちょっと、おまえのあそこのプレイ最高じゃねーか」「いや、それよりプロデューサーの顔見てみろよ。ありゃ、完全に顔が○×□△・・・」との声が聞こえてきそうな(注:あくまでも想像です)ナイス・ガイ2人を中心としたグループ。

左がバジー・フェイトン(G)、右がニール・ラーセン(Org)というフュージョン、クロスオーバー界の名コンビである。
バンドを名乗っている以上、他にもメンバーはいるのだがイニシアティブは当然この2人が握った模様。
まぁこのアルバム自体ハッキリ言ってフュージョン・アルバムである。
一般的にフュージョンというとメロディをサックスやらギターで奏でる所謂「インスト」ものが多いのだが、ここで彼等がアプローチしてきたのは完全に「歌モノ」のフュージョンであるという事。
もちろん何曲かはインストであったり、演奏が中心のサウンド志向が窺えるが、甘いメロディーを武器に創った結果が”AOR”とも”フュージョン”とも区別が付きにくいサウンドになったのだ。
スマッシュ・ヒットした①WHO’LL BE THE FOOL TONIGHTがトップ・リコメンド。
軽快且つファンキーなカッティングの見本!と言わんばかりのギターにソフト・ヴォイスなヴォーカルをとったバジーとジャジーな感覚を持つオルガニスト、ニールとのコントラストが面白い。
バジーにしてもニールにしてもセッション・ミュージシャンとして活躍しただけあって、どのフレーズも独特でオリジナリティ溢れている。
歌モノも良いが、インストもさすがの出来で上手く流れの中に混ぜている。
プロデュースはマイケル・フランクスのアルバムでお馴染み、トミー・リピューマ。
ベースには、ダニー・ハサウェイ「ライブ」で名演を残したウィリー・ウィークス、TOTOとのセッションなどを始め西海岸で引っ張りだこであったパーカッショニストのレニー・カストロ、ドラムはアート・ロドリゲス。
駄作のないハイ・クオリティーなフュージョンをぜひご堪能あれ。
余談だがバジー・フェイトンはギターなどのチューニングを”より”正確にしたい想いから誕生した、あの「バズ・フェイトン・チューニングシステム」の生みの親である。
87点