MICHEL POLNAREFF / Sous Quelle Etoile Suis

フレンチ・ポップスが日本でブームになった時、男性のシンガー・ソングライターでは群を抜いて人気があったミシェル・ポルナレフ。

お馴染みのサングラスや奇抜なカーリー・ヘアになる前の時代、1stアルバムの日本再発盤。

オリジナルは66年発表。71年ポルナレフの名を日本で一躍有名にした名曲Tou Tout Pour Ma Cherieを含めた内容となっている。

ポルナレフ=Tou Tout Pour Ma Cherieの印象が強過ぎるのだが、それだけで満足するには実に惜しい内容の楽曲が目白押し。

美しいピアノのイントロからポルナレフの歌声から始まる① Love Me, Please Love Me、キャッチーなメロディー・ラインが印象的な②Sous Quelle Etoile Suis-Je Ne ?の頭からの2曲で決まり。

③Time Will Tellのようなロックあり、④Ballad De Pour Toiのようなシャンソンあり、⑤L’oiseau De Nuitなどは完全にフォーク・ロックの世界。

⑨You’ll Be On My Mindではオールド・ロックなスタイルを踏襲し、⑩L’Amour Avec Toiは12弦ギターの響きが美しくザ・バーズに影響を受けたというのも頷ける。

ラストを飾るのはデビュー・シングルでもある⑪La Poupee Qui Fait Non。

全体的にジャケットから連想されるアコースティックなフォーク・ロック的な楽曲で構成されているが、こう見ていくと最大の有名曲Tou Tout Pour Ma Cherieの方が異色の作品のように思えてくる。

その他、この作品の大きなトピックとしてレッド・ツェッペリンのジミー・ペイジとジョン・ポール・ジョーンズが、プロコル・ハルムで作詞を担当するキース・リードが参加していることが挙げられるが、そんなことが霞むぐらいアルバムとしては非常にヴァラエティに富んでいるがポルナレフの個性は全く失われていないところが素晴らしい点だ。

美しい楽曲とメロディーを武器にファルセットを変幻自在に操るミシェル・ポルナレフ。

その後のサウンドが洗練されていくことを思えば、初々しくも捨て曲のない本作は外せない。

93点