ODYSSEY / ODYSSEY

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Sagaworld Remaster CD Review
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モータウン傘下のモーウェスト・レーベルよりリリースされた男女混合グループ、オデッセイ唯一のアルバム。

なんでも渋谷界隈のクラブで火が点きCD化に至ったとか。

Contents

サウンドについて

アコースティック・ギターが響き渡るフォーキーな①Home Of The Braveからアルバムは幕を開ける。

堰を切ったようにドラムから打ち出されるビートに楽器隊が反応したようなハイ・テンションな楽曲だ。

一瞬「これがソウル系の音源か?」と耳を疑いたくなるが、すかさず②Georgia Songのイントロ、クリーンでファンキーなギター・リフで納得。

もろにカントリーしたバッキングが印象的な、そのままのタイトル③Country Tune、叙情的な雰囲気がまるでプログレッシヴ・ロックのような④Gossamer Wings、⑤Our Lives Are Shaped By What We Loveなど楽曲の振り幅は相当大きい。

トップ・リコメンド

その中でもトップ・リコメンドとなるのは、イギリス、日本において支持された⑦Battened Shipsを挙げないわけにはいかない。

この曲はクラブ・シーンでは定番を越えるほどの加熱ぶりになってしまった決定的チューンである。

名手デヴィッド・T・ウォーカーが参加しており、至る所で才能を発揮。

この人のギター・プレイというのは本当に心の奥底から湧き上がってくる感情を素直に現したようなフレーズの宝庫で、聴いているこちらにもその想いがストレートに伝わってくる。

メロウで存在感抜群のプレイヤーが参加すれば、これ以上ないサポートである。

 

アルバムの後半になるにつれ躍動するベースやドラム、パーカッションとファンキーなリズム体の目白押しでカッコイイ。

本来のソウル・ミュージックのあるべき姿とは一味も二味も違うフルートやアコギを散りばめたスタイルは、当時はなかなか受け入れられなかったようだが近年のレア・グルーヴ、フリー・ソウルブームなどもあってCD化。

たまには一風変わったアプローチで勝負してくるソウルも決して悪くない。

 

73点 

データ

1972年:アメリカ(MoWest ‎– MW 115L)

プロデューサー:カール・ボーンステイン、マイケル・ゴールドバーグ

1. Home Of The Brave
2. Georgia Song
3. Country Tune
4. Gossamer Wings
5. Our Lives Are Shaped By What We Love
6. Wondrous Castles
7. Battened Ships
8. Sunny California Wo-Man
9. Black Top Island (Of The West)
10. Broken Road

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