近年AOR系アーティストが著しく台頭している北欧はノルウェーから。
ソウルフルな歌い回しにファンキーな楽曲との組み合わせは悪いはずがない!
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サウンドについて
自身のフェイヴァリットであるペイジズ、ドナルド・フェイゲン、TOTOといったアーティストからの影響はあるものの、EW&F、スティーヴィー・ワンダー、ジノ・ヴァネリ、ジャミロクワイ、インコグニート辺りを彷彿させるスタイルは全曲のオリジナリティに繋がっている。
また特筆すべきは歌唱力、演奏力の高さ。
やはり、この手の曲調には”さりげなく”高次元でのアンサンブルというのは必須である。
トップ・リコメンド
こうした新興勢力勢のアルバムは基本的に全て聴いて頂きたいが、敢えてトップ・リコメンドを挙げるならば②City Lights。
80年代ならば人力ディスコ・チューンにもなろう雰囲気だが、現在ではハウス系にも通じるテンションの高い踊れる曲である。
続く③One More TryなどはAORファンならばエア・プレイ、ジノ・ヴァネリを彷彿とさせる事間違いない。
そんな数々のアーティストを思い浮かべてしまうオーレ・ボールドだが、それぞれの美味しい所をただ取り入れただけでなく、やはりモダンなポップさが前面に出ている所が古くささを感じない所以だろう。
誰がこのアルバムを自主制作だと思うだろうか?
そう、逆を言えば今やメジャー、インディーの垣根は以前ほど無くなっている・・・音質にも言える事だが、何よりも楽曲の質も昨今の”AOR”と謳われるような安っぽいアルバムよりも、よっぽどAORしている。
まずはオフィシャルサイトなどでも結構なので、ぜひ視聴して頂きたい。
少しでも気に入った要素があれば、きっと他の曲も気に入るだろう。
彼は02年にもアルバムを同じく自主制作でリリースしているが(こちらは話題になる前に発表された物なので現在では入手困難) 今作ほどのインパクトはないものの、才能の片鱗を垣間見る事が出来る良作。
83点
データ
2008年:ノルウェー(OBM Records – MUD2095)
プロデューサー:オーレ・ボールド
1. Spreading The News
2. City Lights
3. One More Try
4. Shakin’ The Ground
5. Backyard Party
6. King Of The Road
7. All Because Of You
8. The Vow
9. This Blood
10. Under Control
11. Sanctified By Love
12. Your Love
13. Stick Together
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