80年代の日本を代表する実力派ファンクバンド。
知らず知らずのうちに誰もが一度は耳にした事のあるバンド、それがスペクトラムだ。
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ストーリー
メンバーが元々スタジオや歌手のバック・バンド経験者であった事からも実力は折り紙付き。
よく比較されるのがサウンドの方向性からEW&F、CHICAGOだが、個人的にはバンドとしての全体のタイトさは、その2つのバンドにも引けを取らないと思う。
ブラスを含む大所帯バンドであった為、洋楽ファンのみならず当時の吹奏楽でもよくコピーされたようで、名前も広く知れ渡るようになったようだ。
また衣装がとんでもなく派手で、アメフト選手のようなシャツにマント、おまけにバイキングのようなかぶり物、もしくは騎士のような甲冑姿、色もキンキラキン。
トランペットは回すわ、ベースやギターまでクルクル回るという驚きのパフォーマンス。
そんな恰好で全員が振り付け(しかも息が合っている)しながら演奏するのだ。
一昔前に流行ったシャ乱Qの(ファンの方、ごめんなさい!)人数が増えたバンドと思って頂ければイメージしやすいだろう。
(シャ乱Qもご存知無い方は調べてくださいね)
楽曲もさることながら、ステージ上にお笑いの要素を持ち込んだりと、エンターテイナーとしてのセンスも抜群のバンドであった。
一見「イロモノ・バンド」として見られる事も少なくなかったようだが、それはとんでもない間違いで、演奏経験、技術があるからこそ出来た事であり、それが無ければただのコミック・バンドで終わってしまった事だろう。
彼等の4thシングルである「サンライズ」はプロレスラー、スタン・ハンセンの入場テーマ曲としても有名でテレビの乱闘シーンで現在でもよく使われる定番曲である。
と、ウィキペディアのように書いてしまったが、まずは実際に彼等のアルバムを聴いてみて頂きたい。
ソウル、ファンクにロック、AORと美味しい要素が詰まっている事に気付くはず。
84点
データ
1979年:日本(Victor – SJX-20150)
プロデューサー:スペクトラム
1. Act-Show
2. First Wave
3. No Title
4. Rollita
5. Memory
6. Question ’81 & ’82
7. Passing Dream
8. Tomato-Ippatsu
9. Rock’N Roll Circus
10 1920, Amuse Company~Smile For Me
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