またまた知る人ぞ知る1枚。
アメリカが誇るシンガー・ソングライター、ジミー・ウェブの妹、スーザン・ウェブによる唯一のアルバム。
1975年発表ということで、時期的にも弾き語り主体の自作自演型ミュージシャンによるシンガー・ソングライター(SSW)などアコースティックな作品やミドル・オブ・ザ・ロード(MOR)に代表されるロックとポップスの中間に位置するサウンドから、いよいよソフィスティケイトされたサウンドへ変化していく時代への過渡期となる。
若くしてコンポーザー、アレンジャー、シンガー・ソングライターとして名声を得た兄ジミーについては今さら説明の必要が無いほど輝かしい経歴の持ち主なので、その参加がどうしても気になる方は多いはずだが、残念ながら作曲によるクレジットは無し。
その代わりプロデューサーとして全体のバックアップと一部ストリングス・アレンジにクレジットされているが、基本的にはスーザンのカラーを前面に押し出そうとしたせいか裏方に徹している。
スーザン自身の声は非常にクリア・ヴォイスとも言うべきか、澄んだ声質をしており、その後80年代に登場してくるガール・ポップ・バンドにいそうな声だと思ってしまった。
アルバムの大半がカヴァーで占めているのでオリジナル作品が少ないのは少々痛いところだが、スーザン自身3曲の作曲にクレジットされているのはチェック。
スティーヴン・スティルス、ジョニ・ミッチェル等の有名どころに加えてセッション・ギタリストとして名高い職人フレッド・タケットも珍しく曲提供しているのも注目だ。
Contents
サウンドについて
それまでのしっとりとしたミドル・テンポ中心のサウンドから一転、⑥Tommy And The Rah Rahsで急に歪んだギターによるロックンロールなナンバーに面食らうものの、ノリの良い①Helplessly Hoping、ピアノとアコギにストリングスの絡みが美しい②Tragedyや⑤Fingers、カントリーな⑦Same Old Man、イントロのアカペラが印象に残るアルバム・タイトル曲⑪Bye-Bye Pretty Babyと曲調がヴァラエティに富んでおり非常に楽しい。
色々なジャンルの楽曲が散らかった印象にならずにアルバム1枚にまとまって聴ける、これがポップスの醍醐味である。
スーザン自身のオリジナル(この曲はストリングス・アレンジも彼女が担当)⑧For Youはトップ・リコメンドに挙げても良いぐらい良作。
参加メンバー
フレッド・タケット、ジェシ・エド・デイヴィス、ディーン・パークス、ジェイ・グレイドン、アルバート・リー(G)、ジョー・オズボーン、ポール・ストールワース(B)、ジェフ・ポーカロ、ジム・ゴードン、ジム・ケルトナー(Dr)等からも分かるようにジミー人脈と思われる60年代から活躍するミュージシャンとこれからを担うAOR系ミュージシャンによる布陣。
75点
データ
1975年:アメリカ(Anchor – ANCL-2006)
プロデューサー:ジミー・ウェブ
1. Helplessly Hoping
2. Tragedy
3. Isn’t That So?
4. A Case Of You
5. Fingers
6. Tommy And The Rah Rahs
7. Same Old Man
8. For You
9. Dance To The Radio
10. If I Were A Sailor
11. Bye-Bye Pretty Baby
モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!
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