日本ではあまり知名度がないが、本国アメリカでは60年代より活躍していたポップ・コーラス・グループ。
ハプニングスを語る上で、どうしても切り離せないのが兄貴分であるトーケンズの存在である。
トーケンズと言えば「The Lion Sleeps Tonight=邦題:ライオンは寝ている」でモンスター・ヒットを記録する楽曲を歌ったグループとして有名だが、自らがレーベル「B.T. Puppy Records」を設立しデビューさせたのがハプニングスというわけだ。
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サウンドについて
このグループは非常に変わっていてコンセプト自体がカバーバンドという理由から、他人の楽曲を積極的に取り上げてヒットを生み出す事に成功。
もちろん、複数の曲をチャートに押し上げる為には単なるカバーでは人々に認知されても所謂二番煎じ扱いヒットにも恵まれず、飽きられるのも早い。
そこには綿密なサウンド・プロダクションが巧妙に仕掛けられており、それがヒットの要因になっている。
ハプニングスの場合、それがグループ最大の武器であるコーラス・ワークを駆使したハーモニーである。
それもカート・ベッチャー(ミレニアム、サジタリアス)やブライアン・ウィルソン(ビーチ・ボーイズ)のように複雑且つ立体的3次元のような天才とも奇才ともつかない、常人離れしたアート的な美しさともまた異なるシンプルでいながらも美しいコーラス・ワークである。
この辺りがトーケンズの弟分的な扱いされるところでもあるが、やはりハプニングスも負けず劣らずのサウンド・プロダクションが施されているのも事実。
トップ・リコメンド
トップ・リコメンドは全米3位を記録した①See You In September。これを聴いて本作が気にいるかどうかの判断基準となる。
メロディーセンスが光る⑦Go Away Little Girl、オリジナルの美しいバラード③Girl On A Swing、ビーチ・ボーイズの香り漂う⑧The Same Old Storyも決して捨て曲にはならない点を考慮すると、むしろ彼らの楽曲をもっと聴いて見たかったと思うのは私だけだろうか。
数多くのカバー曲を自分達の作品用にリメイクするという点でアメリカのスタンダード・・・オールディーズと言ったら良いのか、当時ではなかった斬新な手法で融合させていく手腕は特筆すべき点。
81点
データ
1966年:アメリカ(B.T. Puppy Records – BTP 1001)
プロデューサー:ザ・トーケンズ
1. See You In September
2. Tonight I Fell In Love
3. Girl On A Swing
4. If You Love Me, Really Love Me
5. What To Do
6. You’re Coming On Strong, Babe
7. Go Away Little Girl
8. The Same Old Story
9. Sealed With A Kiss
10. You’re In A Bad Way
11. Girls On The Go
12. Tea Time
モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!
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