今やすっかりタレント、TVで歌う姿を拝見出来るのは年末の紅白ぐらいだったが近年ではその紅白からも外れてしまい、歌う姿が見られなくなってしまったのが惜しい、芸能界のゴッド姉ちゃんこと和田アキ子さん。
早くからR&Bスタイルを追いかけるシンガーとして腕をならしたようで、近年の再評価によりシンガーとして注目を集めた。
こちらはその名の通りグルーヴィーでファンキーなソウル的楽曲を集めた反則技コンピ。
本当は同じようなコンセプトでリリースされている「ダイナマイト・パレード」や「ダイナマイト・ソウル」でも良かったのだが、こちらをセレクトした理由はトータル的に楽曲漏れが少なく、バランスが良いから。
Contents
聴きどころ
「Free soul」の冠よろしく、圧倒的なパワーと迫力でグイグイと引っ張る歌唱力は身体同様まさに規格外のスケール。
冒頭①どしゃぶりの雨の中で~③ボーイ・アンド・ガールなどは完全にソウル・ミュージックだ。
⑩にはお馴染みの楽曲を収録し、近年のフリー・ソウルブームに乗って再評価に拍車をかけた⑪夏の夜の11時、それに対をなすピチカート・ファイヴ小西氏が手掛けた⑯真夏の夜の23時が白眉。
サガワ的にはこれらの楽曲を聴いただけで完全K.O.である。
タレントとしてのご意見番姿より、こちらの方がよっぽど似合っておられる気がする。
好き勝手言うオバチャン像からは想像も出来ない日本人離れした”黒っぽさ”を醸し出す歌いっぷりに「元祖和製R&B歌手」のニックネームが相応しい。
なお、先述した2枚には本作に収録されていない名曲達も。
ライブ収録された音源というのは本来好みではないが、実はそれこそがアッコ氏の本領発揮と言った所で、「パパのニューバッグ」(JBのカバー)や「黒い炎」(ブラスロックの雄、チェイスのカバー)、「スピニング・ホイール」(こちらもブラス・ロックではお馴染みBS&Tのカバー)、「古い日記」(モノマネでお馴染み、あの頃は~で始まる激アツなファンキー・チューン)など濃い~楽曲が収録されているのだ。
これらの曲は別で機会があれば聴いてみることを強くお薦めする。
イギリスのゴッド姉ちゃん、エイミー・ワインハウスもビックリの一枚。
楽曲漏れがなかったら、もっと高評価したかった。
85点
データ
2004年:日本(Teichiku Records – TECE-30509)
プロデューサー:
1. どしゃぶりの雨の中で
2. バイ・バイ・アダム
3. ボーイ・アンド・ガール
4. ハート・ブレーク・ドール
5. クライング・ベイビー
6. つれてって、何処までも
7. ひとめ惚れ
8. あなたと別れて
9. 誰もいない朝
10. あの鐘を鳴らすのはあなた
11. 私夢を見るの
12. 心に灯をつけて
13. 夏の夜の11時
14. 海になれ
15. ラスト・メトロ
16. 真夏の夜の23時
17. 悲しい歌
18. 帰り来ぬ青春 (Readymade Mix 2004)
19. 追憶 (He Will Have To Go)
モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!
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