サウンドの印象からはとてもCCMには思えない、イギリス人シンガー、クリス・イートンの86年作。
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サウンドについて
①Visionを再生し始めた瞬間から、このアルバムの予想がつかない。
Jesus、Godと神を崇拝し、耳辺りの良いサウンドや聖歌隊と共に歌うようなアレンジがなされる事の多いCCMにあって、ワイルドなグリスから入るディストーション・ギター。
その後は如何にも80年代を思わせるシンセ・ブラスが炸裂。
これはL.A.で大流行した紛れもないロマンティック・ハードネス路線そのもののサウンドである。
しかし、録音はカントリーのメッカであるナッシュビル。
86年と言えばAOR全盛の時代は過ぎていただけに、このサウンドは当時、ファンから歓迎されたのだろう。
CCMのビッグ・アーティストであるエイミー・グラントや、お馴染みジャネット・ジャクソンと共に仕事した経験を持つイートンだけにライターとして高い評価を得ていたのだろう。
バックアップしたアーティストもカルロス・ヴェガ(Dr)、ニール・スチューベンハウス、ネイザン・イースト(B)、ポール・ジャクソンJr.、マイケル・ランドウ(G)、ロビー・ブキャナン、ラリー・ウィリアムス(K)、トム・ケリー、トミー・ファンダーバーク(BGV)、レニー・カストロ(Per)など一流ミュージシャンがズラリと名を連ねる。
歪んだギターとエフェクティブなシンセを巧みに配置、そこにハスキーなイートンの声がリヴァーブたっぷりに乗っかる。
ヴォーカルやコーラス・ワークなどは現代のサウンドに通用するであろう、古臭さを全く感じさせない所が最大の強み。
80年代にして既にこのサウンドを確立しているのは驚きだ。
デジタル・サウンドも気にならない方には特にオススメ。
71点
データ
1986年:アメリカ(Reunion Records – 7-01-001312-8)
プロデューサー:ブラウン・バニスター、ジャック・ジョセフ・プイグ
1 Vision
2. Don’t Underestimate My Love
3. When My Heart Breaks
4. Golden Rule
5. Hold Back The Tears
6. Love For The Common Man
7. Talk To Me
8. This Is For Real
9. Don’t Play Games
10. It Was Love
モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!
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