中心人物であったトム・ジョンストンが脱退し、その後加入したマイケル・マクドナルドの影響か、同じバンドとは思えないほど一気にソフィスティケイト路線に舵を切ったドゥービー・ブラザーズ。
新旧ファン、賛否両論色々あるが結果的にはどちらのスタイルでも成功を納めたことから、ドゥービーの株は再び上昇。
そんな中、ギタリストの一人パトリック・シモンズのソロ作品で1983年発表のアルバム。
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サウンドについて
パトリック・シモンズというこの人、ドゥービーの中でもトム・ジョンストンの影に隠れがちだが在籍期間が最も長く、職人タイプのギタリストである。
一時期はハード・ロックバンドも真っ青のトリプル・ギターで重厚なロック・サウンドを聴かせてくれたドゥービーの一翼を担っていたので「かなりロックなプレイヤー」というイメージが付いているが、本作に耳を傾けるとそれだけではないことが見えてくる。
もちろんギターのサウンド自体はロックなのだが、パトリック・シモンズの場合、繊細で伸びのある歪みが特徴的である。
そこにパットの歌声と全曲のコーラスやギター、一部共作と貢献度が非常に高いクリス・トンプソンが絡む、という構図だ。
前年に解散したドゥービー・ブラザーズが持っていた往年のロック・アルバムから後期の鍵盤主体になったソフィスティケイト路線の延長線上にあると言えるだろう。
全体的には80年代という時代の影響も色濃く(そのぐらいこの時代は良くも悪くも”作られたサウンド”が前面に出ている)今聴くと懐かしい感じもするが、それも補うサウンド・プロダクションとなっている。
参加アーティスト
マイク・ベアード(Dr)、ウィーリー・ウィークス、リー・スクラー、デニス・バーフィールド(B)、ヴィクター・フェルドマン、ニッキー・ホプキンス(Pf)、タワー・オブ・パワー・ホーンズ(Horn)、ジェフ・バクスター(G)、クリス・トンプソン、デヴィッド・パック、トム・ジョンストン、マイケル・マクドナルド、エイミー・ホランド(BGV)等。
データ
1983年:オランダ(Elektra – 96-0225-1)
プロデューサー:ジョン・ライアン、テッド・テンプルマン
1. Out On The Streets
2. So Wrong
3. Don’t Make Me Do It
4. Why You Givin’ Up
5. Too Long
6. Knocking At Your Door
7. If You Want A Little Love
8. Have You Seen Her
9. Sue Sad
10. Dream About Me
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