SERGIO MENDES / SERGIO MENDES

スポンサーリンク
Sagaworld Remaster CD Review
スポンサーリンク

ブラジルを代表するアーティストの一人、マシュ・ケ・ナダを代表曲に持つ巨匠セルジオ・メンデスが大まじめに取り組んだコンテンポラリー・アルバムで83年発表。

Contents

ストーリー

60年代から活躍してきたセルジオ・メンデスにとって、70年代の低迷期からの脱却を図るべくアルバムタイトルに自身の名を冠にするなど、その気合いの入れようはこちらにもヒシヒシと伝わってくる。
ひたすら前向きなブラジリアン・ミュージックだけでは荒波に打ち勝てないと思ったのか、大胆な路線変更。
並のアーティストならば、そういった大きな変化をモノに出来ず(または受け入れられず)さらに状況が悪化していくケースも多々あるが、さすがはセルジオ・メンデス。
低迷期と言われた70年代からソウルを中心とした「歌もの」にチャレンジした甲斐もあって、ここではさらに洗練度が増している。
この洗練(ソフィスティケイト)されたサウンドこそが=時代の求めるAORサウンドと上手く合致したのである。

トップ・リコメンド

結果は全米4位を獲得した②Never Gonna Let You Goという名バラードを生み出す事に成功。
この曲はバリー・マンとシンシア・ワイルによる共作で、リザ・ミラーと元HEATのジョー・パズーロによるデュエット曲。
デュエット・ソングとしてもAOR史に残る屈指の名曲だと思う。
サガワ的にはこの1曲だけでも、このアルバムの価値がある!と宣言出来てしまうぐらい大オススメ曲である。
ちなみに以前ご紹介したジェイ・グレイドンがプロデュースしたディオンヌ・ワーウィックのアルバムにも収録されていた。

Never Gonna~同様、美しいローズ・ピアノが印象的な⑤Rainbow’s Endではマイケル・センベロの実弟、ダニエル・センベロが素晴らしい歌声を披露している。
⑥Love Is Waiting、⑧Life In The Moviesと再びリザ・ミラーをフィーチャーする新路線においてセルジオ・メンデスのプロデュース手腕は実に見事だ。
セルジオ・メンデスにまた1つの魅力が加わった作品となった。

 

87点

データ

1983年:アメリカ(A&M Records ‎– SP-4937)

プロデューサー:ホセ・キンタナ

1. Voo Doo
2. Never Gonna Let You Go
3. My Summer Love
4. Carnaval
5. Rainbow’s End
6. Love Is Waiting
7. Dream Hunter
8. Like In The Movies
9. Si Senor

 

コメント

タイトルとURLをコピーしました