最近は未CD化、復刻を含めリイシュー熱が高まっているが、しっかりと新しいアーティストも出てきているAOR界。
本日はTOTOファンは要チェックのシンガーをご紹介。
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サウンドについて
まるでボビー・キンボールを若くしたような(念のために書くが、間違っても容姿ではない)声が特徴的なダニエル・ニルソンの02年作。
全5曲ながら、どれもハイ・クオリティーの楽曲揃い。
こういった盤に出逢える事が例え今は無名のインディーズ・アーティストでもチェックしていく醍醐味である。
自主制作盤とメジャー・リリース盤の境は年々無くなってきているような気がする。
ファンキーなギター・リフが印象的な①MADELYNNを歌い上げる喉に痺れてしまう。
聴けばすぐにボビー・キンボールを彷彿とさせるというのは、ご納得頂けるだろう。
それどころか(音を取るという技術においては)本家より上の部分もある。
続く②はリー・リトナーが発表した傑作AORチューン「IS IT YOU?」
エリック・タッグのヴァージョンも良いが、こちらも素晴らしい出来である。
原曲の雰囲気を残しつつ、しっかりと自分の”もの”にしてしまっている所が凄い。
③Camarilloなんて、雰囲気はまんまTOTOのような気がする。
スティーヴ・ポーカロが奏でそうな柔らかいシンセ・ブラスに、リード・ヴォーカルはスティーヴ・ルカサーを想わせる。
反則技のミニ・アルバムなので、あまり多く書けないが新しいアーティストで注目すべきアーティストである事は間違いない。
02年作でなぜか07年発表になってしまった本作だが、それ以降音沙汰が無いのが寂しい所。
82点
データ
2007年:(Avenue Of Allies Music – none)
プロデューサー:ダニエル・ネルソン
1. Madelynn 4:43
2. Is It You?
3. Camarillo 5:03
4. Here In L.A. 4:50
5. Emily
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