FOUR SEASONS / Rag Doll

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オールディーズ時代より活躍しているフランキー・ヴァリを中心とし、ニュージャージーで結成されたドゥー・ワップ、元祖ブルー・アイド・ソウルのコーラス・グループ、フォー・シーズンズが誇るソフト・ロック大名盤。

Contents

サウンドについて

西海岸にビーチ・ボーイズがいれば、東海岸にはこのフォー・シーズンズがいる。
1964年作品とは思えない転調と共に複雑に絡み合うコーラス・ワークはまさにソフト・ロックと言って差し支えないだろう。

それに特徴的なフランキー・ヴァリの”あの声”が乗っているのだから一聴しただけで彼等のサウンドというのは直ぐに分かる。

 

この作品にはボブ・クリュー&ボブ・ゴーディオというレノン&マッカートニー、キング&ゴフィン、ランバート&ポッターのような作曲チームの先駆けとしてコンビを組んだ2人が深く関わっている。

ボブ・ゴーディオはフォーシーズンズのメンバー、またコンポーザーとして、一方のボブ・クリューはプロデュース業含めた作曲家としての関わりだ。

一般的にボブ・クリュー&ボブ・ゴーディオと言えば歴史的名曲と言っても過言ではない数々のカヴァーを生んだ「CAN’T TAKE MY EYES OFF YOU(邦題:君の瞳に恋してる)」が有名であるが、決して一発屋などではなく自らも作品を発表、その作風はAORであったりディスコ、ファンク、イージー・リスニングであったりとかなり幅が広い。

その一方で他人に提供する曲は先に挙げたように大ヒット曲を持ち合わせているぐらいキャッチーな歌モノ作品もかける才人なのだ。

 

トップ・リコメンドが必要無いぐらいの捨て曲なしで構成されたアルバム。

フォー・シーズンズをオールディーズ・グループと見なして敬遠してしまっている方には、ぜひ改めて本作を聴いていただきたい。

合わせて最近のファンの方には2014年公開、クリント・イーストウッド監督の映画「ジャージー・ボ-イズ」を観ると彼等の歴史が分かる。

 

93点

 

データ

1964年:アメリカ(Philips ‎– PHS-600-146)
プロデューサー:ボブ・クリュー

1 Save It For Me
2. The Touch Of You
3. Danger
4. Marcie
5. No One Cares
6. Rag Doll
7. An Angel Cried
8. Funny Face
9. Huggin’ My Pillow
10. The Setting Sun
11. Ronnie
12. On Broadway Tonight

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