AORとSoulを感じさせるジャズシンガー、パティ・オースティンの2nd(77年発表)。
今や大御所シンガーになってしまったパティだが、この頃はまだ初々しさも感じられるアルバム。
1stでも自らペン取っていたが、この2ndでは1曲を除き自作。
いわば本格的にシンガーソングライターとしてアプローチし始めた時代の作品である。
パティがシンガーソングライターというイメージがあまりなのはバックが強烈すぎるぐらいの実力派ミュージシャンが揃っているせいだろうか。
アルバム・タイトル曲である④HAVANA CANDYは異質に聴こえるが、決してはみ出るほど浮いているものではない。
こういう質感の楽曲を巧みに取り入れる辺りにセンスを感じてしまう。
前作ではお馴染み、クリード・テイラーがプロデュースを担当し、今回はグルーシン兄弟のデイヴ・グルーシンが担当。
アレンジも担当しパティの才能と相俟ってのフュージョンライクな音作りで一気に才能が開花した。
Contents
聴きどころ
本作一番の聴き所は、何と言ってもパティの表情豊かなヴォーカル。
歌い上げるバラードにシャウトするパワー、スキャットするアドリブセンス、とまさに本物のシンガーである。
再三書いてしまうが、彼女が作詞・作曲でペンを取っているという所も注目したい。
この才能にはただただ敬服。
参加メンバー
メンバーはエリック・ゲイル、スティーヴ・カーン(G)、ウィル・リー、アンソニー・ジャクソン、フランシスコ・センテーノ(B)、スティーヴ・ジョーダン(Dr)、デイヴ・グルーシン、リチャード・ティー(K)、マイケル・ブレッカー(Sax)等が参加。
陽気なL.A.とは対照的で少しウエットなN.Y.サウンド。
インパクトでは前作に譲るが、楽曲通してのクオリティーは肉薄している。
86点
データ
1977年:アメリカ(CTI Records – CTI 7 5006)
プロデューサー:デイヴ・グルーシン、ラリー・ローゼン
1. That’s Enough For Me
2. Little Baby
3. I Just Want To Know
4. Havana Candy
5. Golden Oldies
6. I Need Somebody
7. We’re In Love
8. Lost In The Stars
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