次から次へマニアの間でしか知られていないようなレア盤を見つけ出してCD化する、こんなに熱心なのは世界広しと言えど、どこを探しても日本が一番の国ではないだろうか、と思えるほどAORに限らず音楽市場で「CD」という媒体が存在する事すら、もはや奇跡に近い時代になっている。
韓国や北欧、ヨーロッパのレーベルなど一部に熱心なところは存在するが、満遍なく手に入るという意味で日本は恵まれているとさえ思う。
それと同時に風前の灯火と言っても過言ではないCD市場で頑張っているのは1リスナーとして嬉しい限り。
出来れば、それに代わるメディアの普及を願いたいところだが、近年は1曲の価値、アルバムとしての価値が下落する一方なのだからどうしようもない。
そんな中、また珍しい1枚のリイシュー盤。
ジャケットに写るその姿、ジャケットにキャスケットを被った髭を蓄えた風貌から『LIVE』で有名なソウル・シンガー、ダニー・ハサウェイを思い出す。
アトランタのマイナー・レーベルよりリリースされたジェローム・オールズのデビュー作品で1980年発表。
オリジナル版は当時のプレス枚数で1000枚というから今となってはレア盤である。
Contents
サウンドについて
声質はイメージ通りダニー・ハサウェイのようだが、他にもエリック・タッグの名が挙げられているのも見かける。
要はライトでマイルドな声質なのだ。
メロディーや歌い回しがスティーヴィー・ワンダーを彷彿させ、ブルー・アイド・ソウル作品の良作である事が伝わってくる。
帯にはそのままの謳い文句「ダニー・ハサウェイのヴォイスに、スティーヴィー・ワンダーのグルーヴが押寄せる! 」が明記されている事から、リスナーの聴いた印象は共通しているのだろう。まさにその言葉がピッタリな作品だ。
レア盤の法則とも言うべき「入魂の1曲!この曲を聴け!!」というようなズバ抜けたトラックが無い代わりに全体として穴が無く、粒揃いの楽曲が並ぶ。
ソウル系AORで、その雰囲気を味わいたい方にはオススメ。
データ
1980年:アメリカ(Heartstring – HS-80-100)
プロデューサー:ジェローム・オールズ、ハーヴィー・ブルックス、ジミー・メイウェザー
1. You Lift Me Up
2. I’ll Go
3. I Want You
4. Do It
5. Love Is Amazing
6. I’d Rather Be Flying
7. Saturday Night
8. Things I Want You To Know
9. Don’t Stop
10. Play Me
11. Bustin’ Out
モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!
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