こんなマニアックな作品までCD化されるとは驚きの時代である。
ジョリス&シモーネはツインヴォーカルデュオでジェイムス・ジョリス(Vo,B)とケヴィン・シモーネ(Vo,K,Fl)の2人組でアルバムは本作が唯一。
77年に⑤Rainin’でデビューし、その2年後セッション・シンガーのロン・ダンテがプロデュースして本作をリリース。
Contents
参加メンバー
ゴードン・エドワーズ、ジェフ・バーリン、ウィル・リー(B)、デヴィッド・スピノザ、ジョン・トロペイ、エリオット・ランドール(G)、リチャード・ティー(K)などニューヨークの一流のセッション・ミュージシャンが集っているのは豪華だ。
このメンバーが集まるだけで、どんな音が出てくるのかは想像に難しくないが、中身はフュージョンではなくライトなメロウ・ソウルそのもの。
トップ・リコメンド
都会の夜空に似合いそうなシティ・ソウル⑧Roundabout midnightを推したい。
流麗なストリングスに休符を弾くベースとドラムのリズム、フルートとエレピがシティの香りを漂わせ、コーラス・ワークもバッチリでサウンドプロダクションとしてバランスが良い。
この1曲がこのアルバムを象徴するハイライトだと思うのだがいかがだろう。
惜しむらくは、もう少し展開が欲しかったのと、尺がやや物足りないところか。
その他、込み上げ系ソウル・チューン③Just A Little Love、バリー・マニロウやレイ・グッドマン&ブラウンがカバーした④Midnight Lady、AOR的には女性ブルー・アイド・ソウルのヴォーカリスト、イーヴィ・サンズ⑥I Love Makin’ Love To Youをカヴァーするなど注目すべき点も多くAOR/メロウ・ソウルファンにアピールする内容。
2人共ヴォーカルの傍それぞれベース、キーボードと楽器もプレイしているが、どちらが本職か分からないほど歌唱力も高い。
その証拠にデュオ解散後ケヴィン・シモーネはロン・ダンテのプロデュース繋がりでバリー・マニロウのバックメンバーとしてコーラスを担当する。
ブルー・アイド・ソウルの隠れた名盤として名高い本作だが、デュオとしての活動がもう少し長く続き継続してアルバムを発表していたら、と思うと1枚のみの作品しかないのは勿体無かった気がする。
80点
データ
1979年:アメリカ(Columbia – JC 36249)
プロデューサー:ロン・ダンテ
1. At The Paradise
2. Cafe Au Lait
3. Just A Little Love
4. Midnight Lady
5. Rainin’
6. I Love Makin’ Love To You
7. So Shy
8. Roundabout Midnight
9. Night Flight
10. Cold Night In Calais
モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!
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