KALAPANA / KALAPANA Ⅱ

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Sagaworld Remaster CD Review
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夏に聴きたいAOR第2弾。
昨日のシーウィンドと並ぶ大物ハワイアン・バンドであるカラパナ。
恐らく80年学生だった方には、このジャケットが懐かしいのではないだろうか?

当時はサーフィン・ブームなどもあって、カラパナのようなサーフ・ミュージックは重宝されたようである。
ジャケットそのままにハワイの特徴である大らかで優しいサウンドが持ち味なバンド。
ハワイアン・バンドというのは、どんなにソウルフルにプレイしても決して暑苦しくなく、むしろ涼しささえ感じてしまうようなコーラス・ワークが主になっていたりする。

本作は76年発表、充実の2ndアルバムである。
そしてクオリティーと共に全盛期を迎えたメンバーが揃っている彼等の最高傑作。

Contents

トップ・リコメンド

トップ・リコメンドは⑧Black Sandと⑪Juliette。
多分この2曲を挙げないと、お兄様・お姉様達からお叱りの声が聞こえそうな程(苦笑)、大ヒット&流行った曲である。

聴きどころ

しかし、このBalck Sandの堂々としたインストぶりたるや素晴らしい。
流行ろうが流行るまいが、カッコイイ曲なのである。
個人的には②FREEDOMのようなフュージョン風な楽曲も捨てがたい。
そこに高速フリー・ソウルとも言えるようなアッパーでグルーヴィーなリズムにアコギが絡むという、ハワイならでは特徴が隠されているように思う。

メンバーはマラニ・ビリュー(Vo,G,Per)、マッキー・フェアリー(Vo,B,A.G,K)、DJ・プラット(K,G,Per)、カーク・トンプソン(Vo,K,A.G,Per)の4人で楽器クレジットを見れば分かるが実に芸達者な集団である。
これだけのマルチ・プレイヤーを一人ずつ探そうと思ったら何と大変な事か。
しかし、そんなプレイヤー達が揃っているからこそ、肩の力を抜いて、まるでジャム・セッションでもしているかのような雰囲気のプレイや楽曲が出来上がるのだろう。

 

81点

データ

1976年:アメリカ(Abattoir Records ‎– Kala 0002)
プロデューサー:カラパナ

1. Love ‘Em
2. Freedom
3. (For You) I’d Chase A Rainbow
4. Way That I Want It To Be
5. Dorothy Louise
6. Play It Sing It
7. Moon And Stars
8. Black Sand
9. Lost Again
10. Wandering Stranger
11. Juliette
12. Nathan’s Lament

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