SEA WIND / SEA WIND

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Sagaworld Remaster CD Review
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夏に聴きたいAOR第一弾はハワイアンAORだけでなく、フュージョン界通して見ても人気・知名度と共に最高峰に位置付けされるシーウィンド。

本日から登場するバンドには季節柄、ハワイアン・バンドが多くなる。
もちろんL.A.を始めとしたウエスト・コースト系も含まれるが「夏」にピッタリのバンドが数多く存在する(していた)のだ。

Contents

注目!

このバンドは”あの” ジェリー・ヘイの出身バンドである。
L.A.界隈のセッションでブラス、ホーンアレンジにおいてはトップクラスのミュージシャンであり、きっと皆さんが適当にAORの音源を取ってもブラスが入っていれば、ほぼ間違いなく彼の名前を発見する事が出来る。
それ程の超売れっ子で、ひょっとしたらシーウィンドという名前よりも有名かも知れない。
彼を中心に、このシーウィンド・ホーン・セクションはセッションでも大活躍。
日本でも様々なアーティストのバックにも参加している。

残念ながら本作でジェリー・ヘイはゲスト的なポジションになっているが(自分のバンドに参加できない程、多忙であったと言う事)、それでもこのバンド最高傑作に挙げても何ら問題はないだろう。

参加メンバー

プロデュースはソロでキーボーディストとしても大活躍しているジョージ・デューク。
バンドは紅一点ポーリン・ウィルソン(Vo)、夫であるボブ・ウィルソン(Dr)、キム・ハッチクロフト(Sax)、ラリー・ウィリアムス(K&Sax)、ケン・ワイルド(B)。

ほとんどの曲をボブ・ウィルソンが中心となって書き上げているのだが、アメリカ本国のソウル系シンガーと一味も二味も違うポーリンの声も相俟って独特な世界観を創りだしている。

その名の通り風通しの良い柔らかなサウンドが特徴で、浜辺で聴きたくなるような佳曲揃いだ。

聴きどころ

加えて各個人が一流のテクニックを持ち合わせていながらも、決してひけらかすことなく、実に心地良いサウンドを創りだしているのだ。
リズム隊から始まる①WHAT CHA DOIN’からファンキーなリズムでノリノリである。
続く②THE TWO OF USは一転王道AOR路線。
その他、サビが強烈にキャッチーなバウンスビートの④EVERYTHING NEEDS LOVE、EW&Fの影響を感じさせる⑤SHOUT、サンバのリズムが気持ちいい、ブラジリアン・フュージョン・インストナンバーの⑦PRA VOSEなど聴き所満載の大名盤。

94点

データ

1980年:アメリカ(A&M Records ‎– SP-4824)
プロデューサー:ジョージ・デューク

1. What Cha Doin’
2. The Two Of Us
3. Love Him, Love Her
4. Everything Needs Love
5. Shout
6. Still In Love
7. Pra Vosé
8. I Need Your Love
9. Long, Long Time

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