ウエストコースト・サウンドを代表するバンド、イーグルスのグレン・フライと周辺で活躍していたJ.D.サウザーによるフォーク・ロック・デュオの69年作。
2人ともアサイラム・レーベルで名を上げる以前の作品で、ルームメイト(その時に下の階に住んでいたのはジャクソン・ブラウンだった)であったことから、こうした作品を生み出すのは自然の流れだったようだ。
イーグルスでのグレン・フライの活躍は言うまでもないが、J.D.サウザーのキャリアも見逃せない。
79年にはウエストコースト・ロックとAORの中間に位置する『You’re Only Lonely』を発表し、タイトル曲はACチャートでも1位を記録、日本でも映画やCMでも使用され、名前以上にブレイクした。
また、本人のソロ名義以上に作曲家として共作した作品が多い。
代表的なところではイーグルスの「James Dean」「Doolin-Dalton」「Best of My Love」「Heartache Tonight」「New Kid in Town」「Victim of Love」あたりはグレン・フライはもちろん、ドン・ヘンリーも加えて3人での共作になっていたり、リンダ・ロンシュタットに関しては「Faithless Love」を作曲、数曲でデュエット、アルバム・プロデュースなども手がけており、界隈ではかなり重宝されたことから評価されている。
余談になるが、縦横無尽に動き回っていた70年代、80年代以降は俳優としても活動しており、近年はシンガー・ソングライターとしての活動に再び戻ってきて渋い声を聴かせてくれている。
さて、肝心のアルバムの内容について所々得意のカントリー・テイストな作風も登場するが、基本的にはアコースティック・ギターが中心のフォーク・ロック。
②Run Boy Run、③Rebeccaはグレン・フライが、 ⑨Don’t Talk Nowをジェイムス・テイラーが作曲、それ以外はJ.D.サウザー作。
Contents
参加メンバー
ジェームス・バートン、ライ・クーダー(G)、ジョー・オズボーン(B)、ジム・ゴードン(Dr)、バディ・エモンズ(Ps)、ラリー・ネクテル(Pf)、ダグ・カーショウ(Fi)などフォーク・ロックをプレイするには打って付けのミュージシャンが参加しているが、あくまでも主役は楽曲。
間違ってもソフィスティケイトされたAORとは言えないが、暑い時期に聴きたくなるウエストコースト・サウンドの原型を堪能するのも悪くないのではないだろうか。
70点
データ
1970年:アメリカ(Amos Records – AAS 7007)
プロデューサー:トム・サッカー
1.Jubilee Anne
2.Run Boy Run
3.Rebecca
4.Lucky Love
5.Kite Woman
6.Bring Back Funky Women
7.Star Spangled Bus
8.Mister, Mister
9.Don’t Talk Now
10.Never Have Enough
モッズ野郎サガワトモユキが参加するポップスバンド、ザ・ナイト・フライヤー(通称:ナイフラ)関連ページはこちらからどうぞ。60’Sアメリカン・ポップス、フレンチ・ポップス、AOR、MOR、シティ・ポップス、ソフト・ロックファンへ贈る!!
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