名前からもお分かりのように、日本人と黒人のハーフであるタミコ・ジョーンズが発表した75年のアルバム。
純粋なソウル・ミュージックよりもクドくなく、軽快なノリが前面に出ているアルバムで、これぞフリーソウルの醍醐味なり。
Contents
サウンドについて
歌モノとしても良いし、クラブでかかっていそうな雰囲気はDJ諸氏には堪らないのではないだろうか。
60年代には、これまた心地良いグルーヴを聴かせてくれる「Tamiko」もあるが、あちらよりも黒っぽい本作がオススメである。
さらにジャズ界のフルート奏者、ハービー・マンと共演した「A Mann & A Woman」などもアナログ盤では有名処だ。
①Touch Me Babyはジョニー・ブリストル、⑦Creepin’はスティーヴィー・ワンダー、⑪Chili dogはジェイムズ・テイラーと、著名アーティストをお洒落にカバー。
見事にアルバムの中に溶け込んでいる。
常日頃からソウルとポップス(特に60年代から70年代にかけて)は紙一重であると思うのだが、本作もそう思わせる1枚である事は間違いない。
この種の音楽は、ある意味BGM的に聴いた方がハマると思う。
タイトル通り、いつの間にかズブズブと聴き入っていたら、それはもう彼女の魅力に取り憑かれたも同然。
何回聴いても飽きさせない、末永く聴けるアルバムだ。
敢えて言うならば、1曲でもパンチの効いた楽曲があると尚良かった。
82点
データ
1975年:アメリカ(Arista – AL 4040)
プロデューサー:タミコ・ジョーンズ、ロジャー・ホーキンス
1. Touch Me Baby
2. Everyone Belongs To Someone
3. I’m The Woman Behind The Man (Playing The Guitar In The Band)
4. Just You And Me
5. Just Sitting Around
6. Let Me In Your Life
7. Creepin’
8. Oh How I Love You
9. Who Is She (And What Is She To You)
10. Read Me Right
11. Chili Dog
12. A Long Way To Go
コメント