VALERIE CARTER / Wild Child

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AORというジャンルは男性色が強いので女性は少ない!とお思いの方に1枚ご紹介。
ど・アップなお顔が威圧感あるのだが、中身は繊細なので、ご安心を。

シンガー・ソングライターであるヴァレリー・カーターの78年発表2nd。
EW&Fの大ヒット曲Boogie Wonderlandの作者、ジョン・リンド等とハウディー・ムーンというトリオを結成していたが、その頃に比べるとサウンドも容姿と共にグッと洗練されている。

1stアルバムでもポップからソウル、アコースティックと多彩な曲を歌いこなしていたが、こちらのアルバムもトータルで非常にバランスの良さが目立つ。
①Crazyでは王道AOR路線を貫きながらも、続く②Da Doo Rebdezvousでは一転アコースティック路線な楽曲を披露。1コーラス目は切なく2コーラス目からは、いかにもスティーブ・ルカサー作(TOTOのロックメイカーとほぼ同じ雰囲気)⑤Lady In The Darkというロックナンバーで聴いている者を熱くさせてくれる。
他にも哀愁感漂う⑦The Blue Sideやしっとりと歌い上げるラスト・ナンバー⑩Wild Childと最初から終わりまで飽きさせない内容だ。

中でも注目は③What’s Become Of Us。
アルバムの中では地味な部類にはいるのかも知れないが、初めて聴いた時はそんな事も通り越してしまうぐらい「!!」ビックリした。
日本の某ビッグ・アーティストがその昔大ヒットを飛ばした作品にそっくり(明らかに元ネタにしているのが分かると思う)だったのだ。
ポジティヴに捉えれば78年に発表されたような楽曲が今になっても充分”聴ける”という事が証明されたようなものであると思う。(もちろん頭から終わりまで全てが”オマージュ”ではないが)

まぁそれはさておき、ここで出てくるジェイ・グレイドンのワイアー・クワイアーにサガワとしてはノックアウト。
イイ曲に華を添えるなと、ひたすら関心。

参加メンバーはスティーブ・ルカサー、スティーブ・ポーカロ、ジェフ・ポーカロ、デヴィッド・ハンゲイトのTOTO勢にジェイ・グレイドン、レイ・パーカーJr.、フレッド・タケット、トム・サヴィアーノ、レニー・カストロ、チャック・レイニー、EW&Fのヴァーディーン・ホワイトなど他多数参加。
この後96年に18年ぶりの作品をリリース。2017年3月逝去。
95点