フリーソウルの定番であり、メロウ・ソウルの超名盤。
「Love’s Theme」でお馴染みバリー・ホワイトのプロデュースによる74年作。
この歌にして、このジャケットあり。
Contents
サウンドについて
潤んだ瞳が印象的で思わずジャケ買いしてしまいそうなアートワークである。
①What Am I Gonna Doから心地よさ、気持ちよさ全開のグルーヴィー・チューン。
ワウをカマしたギターも実に効果的で、ミッド・テンポに対する使い方の模範。
サビも非常にキャッチーで掴みとしては文句の付けようがない内容だ。
マリーナ・ショウの名曲「Street Walking Woman」のような語りで始まる②It’s Better to Have No Loveはムードがあって、実にセクシー。
こういった色気はソウル・ディーヴァにしか出せない特徴でもある。
⑤I Just Couldn’t Take a Goodbyeは切なくも優しいメロディが特徴のミディアム・チューン。
軽快なギターが印象的でメロウ・グルーヴの最高峰にも数えられる⑥That’s What You Say (Everytime You’re Near Me)や、本作を最もよく現している⑦(A Case of) Too Much Lovemakin’ 。
これだけ粒揃いの曲が揃っていると、どこから再生してもテンションが下がることなく聴けるだろう。
最初から最後まで一貫した世界観に圧倒され続け、あっという間に聴き終えてしまった感覚に陥る。
何度も何度もリピートで再生したくなるような作品だ。
妖艶で甘美なストリングスとそれに寄り添うように歌い上げるグロリア・スコットの歌声は実にマッチしていて聴き手側を別世界へ誘うような魅力がある。
ソウル・ファン、ガール・ポップ・ファンのみならずとも是非チェックして欲しいところ。
またアリス・クラークと共にフリーソウルの2枚看板。
91点
データ
1974年:アメリカ(Casablanca – NB 9002)
プロデューサー:バリー・ホワイト
1. What Am I Gonna Do
2. It’s Better To Have No Love
3. I Think Of You
4. Love Me Love Me Love Me Or Leave Me Leave Me Leave Me
5. I Just Couldn’t Take A Goodbye
6. That’s What You Say
7. (A Case Of) Too Much Lovemakin’
8. Help Me Get Off This
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