ベース初心者が知っておくべきライブの臨み方 その1

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Bass Lesson
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初めてのライブは緊張の連続だと思います。
誰かに聞きたくても、細かい部分まで教えてくれるわけではありませんし、用語などもそうですが、昔から残っている習慣など暗黙の了解で私達出演者が予め知っていて当然というような前提で進むこともよくあります。

もちろん、誰しもが初めての経験をして今があるわけですから、最初は分からないことがあるのも当然です。
ここでは初めてライブを行う方でも必要以上の緊張をしないよう、どんな流れでその日のイベントが行われるか、注意すべき点など記載していきますので、役立てて頂けたら嬉しいです。
タイトルにベース初心者としていますが、何もベースに限ったことでなく全パートやることは同じですので、そのままお読み頂ければと思います。

私は仕事柄ベーシストとしての出演者だけでなく、PA(音響)などの裏方をする機会もありますので、両方の観点から記載していきたいと思います。

 

ライブ前日は眠れない、会場に入る前などは特に緊張するなど様々な理由はあると思います。

Contents

まず一番にやること

<前日>しっかりと睡眠を取る

基本です。何をするにも体が資本ですからね。
ライブ会場では客入り前のリハーサル段階では人も少ないので、空調が効いていますが、お客さんが入ってライブも進むと熱気で気温が上昇、さらにステージ上は数々のライトが当たるため上昇、さらにさらに自分が動き回ったりすれば大汗を書くなどして上昇、と室内温度の上下が激しく、これがもし野外であるならば自然の天候には勝てませんので、天然の外気により上下するなど、体調を崩す方もいらっしゃいます。

その対策として体調を整えていかなければならない、ということです。

お客さんの前でライブをする以上は出演者として最低限のことはしなければいけないわけで、そこにプロ・アマは関係ありません。

チケット代を頂くようなライブなら尚更ですね。

<当日>会場のスタッフ全員に挨拶をする

一歩踏み入れば、初めて会う方ばかりでしょう。
ライブハウスにはPA(音響)エンジニア、照明、ステージ周り、受付、ドリンクなど各担当さん、それ以外でもブッキング担当の方店長さんなど、会場そのものにはなかなか現れない方も裏の事務所にいたりします。
ブッキング(対バン)形式なら他のバンドのメンバー、スタッフさんもいるでしょう。
人の出入りが激しいライブハウス、見知らぬ人に話しかけづらいものですが、こちらから挨拶しておいて間違いはありません。
みなさん、ライブの関係者であることは間違いないのですから。

そう、これもメンテナンスの重要性で語ったのと同じで、対人関係のトラブルに出くわす確率を下げる要因だと私は思います。
ミュージシャンというより、人としての基本ですが、ここをおざなりにする人も少なからずいるわけで、当たり前のような基本が出来ている人に悪い印象を持つ人はいません。

また、会場に着くと各バンドごとにその日のセットリスト各パートのセッティング図お客さんのリストを記入する用紙がありますので、そちらを記入します。
特にセットリストはリハーサル(リハ)前に必ずPAさんに渡してください。
そこには何と言うタイトルの何曲目か、テンポ、音響や照明の希望を記入するところもあります。
自分達のリハ時間にPAさんや照明さんにそれらが予め渡っていないと、お互いのやり取りに苦労します。
自分達が入場する際のSEなどがある場合はその音源なども渡し、どのタイミングで入場するかなど打ち合わせておくとスムーズです。

<いざ、リハーサル!ステージに上がって準備をする>

時間を守る

セッティング、撤収はスムーズに行います。
時間が遅れてしまう要因
①ノイズが出る、音が出ないといったトラブル
②楽器やエフェクターの準備、撤収に時間がかかる
③基本的にバンド自体が時間にルーズ

ベース初心者が最初に知っておくと良い事 その3「メンテナンスの重要性」でも書きましたが①は事前回避出来るトラブルですね。

②は普段のスタジオを利用して時間の計測するなどして、迅速に行動する癖をつけておきましょう。
③は問題外です。人様に迷惑をかけても平然としていられるバンドはステージに上がる資格がないと思われても仕方がないことです。

盲点になるミュート機能

アンプは「ミュート」のみを行っているところもあります。ボリュームを上げて音が出ない時の盲点です。
アンプというのは真空管を使っているチューブアンプというタイプがあり、電源を入れても直ぐに本来の音は出ません。
真空管が温まる時間が必要なのです。
その都度電源をON/OFFしていたら不必要な時間を多く要することになります。
かといって、とてつもない音量を出すアンプの電源が入ったままシールドを抜いたらどうなるでしょうか?

その時に必要なのがミュートSWです。これにより、電源を落とさずシールドが抜き差し出来るわけです。
つまり、バンドが入れ替わるごとに電源のON/OFFをしない、ということです。

コミュニケーションを取る

リハで我々ステージに上がる演者に一番関わるのが、PAエンジニア、照明、ステージ周りのスタッフさんです。

リハ中など「次何曲目やります」とか「一番大きい音の曲やります」等を(マイクがある場合はマイクに無ければ大きな声で)申告しましょう。
ベースの場合、指弾きと音量差がかなり激しいスラップの両方をやる場合は必ず「他に奏法や音色はありますか?」と聞かれた時に、その旨を伝えて演奏しましょう。
エフェクターを踏む場合も同様です。

基本的に意図してブースト(音を大きくする)またはカット(音を小さくする)する以外はエフェクター間の音量差を無くしておきましょう。
これは例えエフェクターをたくさん並べていても例外ではありません。
というより、たくさんエフェクターを並べるのは、それだけ気にしなければいけないことが多くなるので、より音量差を少なくしておく(この作業は個人練習などで行います)など準備が必要です。

メンバー同士で何か相談して時間がかかる時は必ず状況をスタッフさんに伝えましょう。
なぜならば、会場が広くなればなるほど、ステージとPA卓の距離はあるのでエンジニアさん達はバンドが今どういう状況にあるのかが分かりません。
何も伝えず、バンドメンバー同士で相談している時間が長くなるほど放置されてしまうので、あまりいい気分はしないと思います。

基本的に彼らはバンドの味方です。
プロフェッショナルな意識がある方は上手い下手に関わらず、どんなバンドでも「より良いサウンドをお客さんに届けたい」という想いで仕事しているはずです。
ですから、少しでも疑問に思うことや相談は絶対にしておくべきなのです。
もちろんリハなどはタイムテーブルがタイトに決まっていて多くの時間を割けませんから「自分がどうしたい、どう思っている」などは要点をまとめて簡潔にその場で伝えてアドバイスを乞うのが本番を良いステージにする近道です。

必要であればリハ終了後、必ずPAさんが手の空いた時を見計らって相談してみましょう。
これはライブ終了後にも有効です。事務所にいるスタッフさんとは別の視点から音に関するアドバイス(ひょっとしたら、こちらの方が具体的かも!?)をもらえることがあります。

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